ポン・トマリのセイラ・マス
やっと、ハイスクールライフが……
朝の6時半にいつも通りに家を出る。坂を上り、中学校の横を通り過ぎて、坂を下る。
おじいちゃんが中学校に通っていたころは、120人以上居た中学校も今じゃ30人程にまで減少した。
坂を下り、右手にライオンゲートブリッジを見ながら、ルート339に入る。
日本海沿いの道をひたすら南下し、トーサムに入る。
ルート339から離れ、トーサム・レイクブリッジを通るカントリーロード12に入る。
トーサムの村を抜けたら、トーサム・レイクを左手に見ながら湖沿いを走る。
右手には、サレキ基地が広がっている。
ヤマダ・リバーを越えたら、あとは中央フリーウェイをグリーンベルト沿いに南下し、ハイスクールのあるオークタウンまで道なりに南下して行く。
これが、日常。いつもの通学風景だ。約70kmの通学。時間にして1時間。
愛車の GR Copen R は、今日も絶好調。
ただ、燃費は良くない。学校で満タンにして、家と往復がギリギリだ。
学校には、水素ステーションがあり、学生はそこで水素を補給する。
学校内の水素ステーションは、深夜電力を利用して自家製造している。
ちなみに、学生は、燃料費が無料だ。
お父さんに時代は、高校まで2時間バスに乗り、定期代が年間30万円を超えたとか。
マイカーでの通学が認められる寸前には、その通学定期が50万円まで高騰。
カントリー首相が、「フランスなら革命が起こるレベルだ!」と怒り、マイカー通学制度の導入へと繋がったらしい。フランスって、そんなに簡単に革命起きるのかな?
更に追い打ちを掛けるように、JRが赤字ローカル線の整理を発表した。
JRが、度重なる災害と旅客数の激減で、膨大な赤字を発生するローカル線を維持し続ける事は営利企業としては既に限界であった。鉄道事業は、残念ながら慈善事業ではございませんと言ったJRの社長は大炎上したが、じゃあ金を出せ! と言われれば沈黙せざるを得なかった。
学校は、ツガル市オークタウンにあり、ショッピングモールと駐車場を共有している。平日に駐車場が満杯になることは無いのでお互いにwin-winだ。
駐車場で、チームメンバーのシロッコとナターシャに合流し、校舎に入る。Tsuggaru Publichighschool は、ショッピングモールに接して建設され、共有部分がかなりある。
市長曰く、「学食はフードコーナー。視聴覚室は、シネコン使えるし、こんな素晴らしい環境は無い! 別々に建物作るのは建設屋が儲けるだけだ!」
あれ?ハイスクールライフの部分、短い……
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