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"真のコミュ障"

作者: 惰眠猫

作者には、一般的にコミュ障と揶揄される

方々を侮辱する気は一切ありません。

むしろ、ご活躍を全力でお祈りしています!

・序論


 昨今、コミュニケーション能力が、あらゆる場面で

最重要視される世の中となっている。面接、商談、

番組出演…………、果ては在宅ワークのような、一見人と

話すイメージが沸きづらい仕事形式でも、発注や外注、

仕事の進捗報告等で、誰かとのコミュニケーションが

発生する。


 このような世の中であるため、俗に言う"コミュ障"

に定義されてしまった人々は、何処にでも一定数存在

するモラルにかけた人間達に、常軌を逸した仕打ちを

受けるケースが多くある。


・本エッセイにおける"コミュ障"の定義


 コミュ障と呼ばれる人々は、主に人と対面した時の

過度な緊張、一般の人々とは違ったリズム感、語彙力

の不足等の理由から、周囲の人々と円滑なコミュニ

ケーションを取れない事があり、その結果、彼等に

嫌悪感を抱かせてしまい、孤立、パワハラ、集団による

いじめ等に発展するケースが多い。


 1点、断じておくと、相手がコミュ障だからといって、

いじめやパワハラの対象にする事は決してあってはならず、

そのような事を行う人物の方が、周囲に迷惑をかけており、

歴とした"悪"であることを忘れてはいけない。


 また、この事実は、後に本エッセイの重要なポイントと

なるので、頭の片隅に置いて欲しい。


・コミュ障の人々の心理


 ここでは、"コミュ障"と呼ばれてしまう彼等の心理を

自分なりに紐解いていく。私自身の主観が多分に含まれる

為、鵜呑みにはしないで欲しい。


 結論から言うと、彼等の大多数は好きで迷惑をかけよう

とする、"悪人"ではない。常に、自身の欠点を直そうと

思考を巡らせ、コミュニケーション能力の不足分を、他の

長所で補おうと努力を行う人々が、大多数を占めている。


 彼等がコミュニケーションの不足で迷惑をかけてしまう

場合、その大半は悪意ではなく、"不器用さ"が原因で、

このような事態になるのだ。そして、この不器用さの多く

は、ちょっとした工夫で軽減・解決が可能な要素であり、

柔らかい口調で対応する、コミュニケーションのイロハの

基礎を簡潔に教える、答えやすい聞き方で質問する…………

等々、恐らく"コミュニケーション上手"な人々が当たり前

に行っているような事をするだけで、彼等との会話を円滑

なものに出来る可能性が高いのだ。


 私自身、紛れもないコミュ障だが、そういった人々との

会話はあまり緊張せずに行うことが出来、他のコミュ障の

方々との会話で、上記のテクニックを自分なりに実行した

時は、思った以上に上手く会話が出来、相手の性格が良い

ものだと感じられる場合が殆んどであった。


・本論1 "真のコミュ障"の正体


 ここからはエッセイの本題である、"真のコミュ障"に

ついて、論じていく。


 初めに、私の定義する真のコミュ障を述べると、それは、

「人をいじめて"コミュニケーションを阻害"し、対象に

様々な損害を与える、"会話や業務の障害となる外道共"」

である。


 ・・・・・、お気づきだろうか。"コミュ障"の定義の

項で最後に述べた、"悪"こそが、本エッセイで定義した

"真のコミュ障"である。


 自分を含めた一般的なコミュ障の人々が、コミュ障と

呼ばれるような特徴を持ってしまう原因としても、この

外道達に不当な仕打ちを受けたことで、人間全てが怖い

ものと勘違いをしてしまい。端から見てコミュ障だと

思われるケースも多分に存在する。


 会話がスムーズだった人物のコミュニケーション能力

を奪い取る点、その人物が優秀であった場合、組織全体

の成長機会を阻害する点、その他の人々にも心理的虐待

を行う、以上3点からも、この外道達こそ、紛う事なき

"真のコミュ障"であることに、疑いの余地は無いと考え

られる。


・本論2 何故、"真のコミュ障"が放置されているのか


 では、害悪でしかないように見える"真のコミュ障"は、

何故、往々にして放置されているのだろうか。理由は2点

あると考えられる。


 1点目 学校教育で"真のコミュ障"を断固否定

しなかったから。


 何故か、大半の学校で"真のコミュ障"がスクール

カースト上位に座しており、多くの子供達をいじめて

コミュ障にしている。更に質の悪いことに、善悪の判断

がつかない、または性根が腐っている子供が"真のコミュ

障"を奉る事により、それが正しく、格好が良いことで

あるかのように映り、最終的には社会人になってからも、

"真のコミュ障"が当たり前のように息を吸って飯を食い、

それと同じ感覚で今日も人をいじめてコミュ障に変えて

いるのである。


 会社の上層部も、"真のコミュ障"がもたらす不利益を

理解していない、あるいは上層部そのものが"真のコミュ

障"であるがために、多くのケースにおいて、改善して

いないのが、現状である。


 2点目 日本全体が、"真のコミュ障"の下劣さを理解

していないから。


 1点目と重なる部分が多々あるが、何を差し引いても、

日本全体が"真のコミュ障"の下劣さを理解していない事

が、今日まで奴等をのさばらせた原因であると考えられる。


 スクールカーストの延長線上となっている会社といい、

本来、善人が住み良い環境を作るべき社会であるべきなの

だが、現状は"真のコミュ障"が住み良い環境となっている。

何度も伝えた通り、"真のコミュ障"が被る損害は、一般的

なコミュ障の非にならず、それどころか、"真のコミュ障"

が消えれば、多くのコミュ障の方の状態も改善すると考え

られる。


 "真のコミュ障"の害悪さは歴然としたものだが、残念な

事に、多くの一般人は、"真のコミュ障"よりも、一般的な

コミュ障の人々を、"下に見ている"。個人的解釈でしか

無いが、そこに日本特有の"前から続いていた事を延々と

続ける"悪習が加わる事で、一向に"真のコミュ障"が淘汰

されず、多くの人々の才能が潰され、往々にして命すら

叩き落とされる悲劇が横行する社会となっている。



 それでも、"真のコミュ障"共は、楽しそうに生きている。



・本論3 善意のコミュ障の方々が、生きやすい社会に

するためにすべき事


 ではここで、一般的なコミュ障の方々が、のびのびと

才能を発揮して、社会に貢献出来るようになる方法を、

私なりに述べていく。


 結論から述べると、会社であれば、"真のコミュ障"を

排除するような環境を作ること。学校であれば、"真の

コミュ障"がスクールカースト下位になるような、あるい

は、スクールカースト自体を無くすような教育を行うこと。

司法は、"真のコミュ障"が行う卑劣極まりない行為を、

更に大幅に重く罰する法律を、早急に作ること。ネットも、

罵詈雑言が酷いユーザーの罰則を大幅に重くする事が必要

だと考えられる。


 学校生活でも、能力や人命といったかけがえのない"人

の力"を壊している"真のコミュ障"共だが、社会に出ると、

この2つに加え、"経済的利益"までもを、直接的・間接的

に損失させている。


 もし、企業に勤める地位の高い方が、本エッセイを閲覧

しているのであれば、"真のコミュ障"に該当している部下

の雇用を、今一度考えてみて頂きたいです。


 どうしてもリストラに迫られ、部下の解雇を行わなければ

ならない時、見るべきは、コミュニケーション能力以上に、

"人への接し方"だと考えられます。


 教職の方が閲覧しているのであれば、可能な限り、生徒

達の様子を見て、"真のコミュ障"に成り下がっている子が

いたら、他の子達に取り返しのつかない害が及ぶ前に、

悪行を阻止して下さい、そして余力があれば、更生も検討

して下さい。小学生低学年ならば、間に合う可能性が高い

です。



 1つの有意義な指標になれば、私も幸いです。…………多分、

上記のような方がご覧になるとは考えづらいですが。



・まとめ


 以上を纏めると、"真のコミュ障"は百害あって一理なし。

ともすれば、煙草や薬物以上に人々に害を及ぼす存在である。

そして、害を及ぼす対象は、コミュニケーション能力の有無

に関係なく、"真のコミュ障"が下に見ている者達"全て"で

ある。


 私は純粋に、"真のコミュ障"を撲滅し、コミュ障である

なし関係なく、良識ある方々が伸び伸びと羽を広げられる

社会になることを望んでいる。


 完璧になるまで数百年がかかろうが、常にアップグレード

されていくことを期待しています。


・最後に


 コミュ障だろうと別に良いのですよ。堂々と胸をはって

生きていけば良い。人が恐いのであれば、筋肉を鍛える事

をオススメします。物理的に力が付くことで、"真のコミュ

障"ごとき、最悪力でねじ伏せられるなと思えるようになり、

人への恐怖が大分緩和します。


 あ、実際に殴ったら捕まるので、やめた方が良いですよ!


 以上、長文をご覧くださり、ありがとうございました。

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