10話 さぁ、『間違えて』最深部にいきますよ!
<設定>冒険者ランク
下から
ブロンズ
アイアン
ゴールド
ダイヤ
シロガネ
です。
貴族の護衛依頼は、ランクさえ条件に満たしていれば誰でも受けれることが出来る魔物討伐依頼とは異なり
貴族側からの指名を貰う必要がある。
そしてここ王都でダイヤに上がろうと思っているゴールド冒険者にとって貴族の指名が最大の山場になることも多いいそうだ。
なぜならまず指名してもらうには貴族に名前を知ってもらわなくてはならない。
しかし仮に貴族に名前を知ってもらえたとしてもゴールド冒険者かダイヤ冒険者どちらをとるのかといったらダイヤ冒険者の方だろう。
だからゴールド冒険者はダイヤに上がるためにしぶしぶ王都以外の町に行くことが多い。
だがたまにゴールド冒険者がダイヤ以上の成果を出すことがあれば声がかかるとこもあるらしい。
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ミリーナ達は魔物を倒すために洞窟にきていた。
ギルドの依頼は比較的入り口の近くに生息している<暗黒の騎士>5体の討伐だ。
<暗黒の騎士>の強さは一般のゴールド冒険者と同等かそれ以下で基本群れる習性がないないので
ゴールド冒険者が1人以上いるパーティーなら誰でも受けれるようになっている。
なので<暗黒の騎士>を数体倒したところで貴族の目にとまるわけがない。
そこでミリーナ達は『間違えて』洞窟最深部に落ち、『間違えて』巨大な扉を開け
そこにいるとされているダイヤ冒険者やその上のシロガネですら勝てないボスとの戦いに勝利し
王都で有名になり貴族の目にとまり依頼を貰う。
という作戦を考えた。
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「まさに完璧な作戦ね、ボスを倒せば私たちの知名度が上がって貴族からの依頼は来やすくなるし私は強いやつと戦うことができるしね。」
ミリーナは最高位ランクの冒険ですら倒せないとされているボスと戦える事にウキウキしている。
そんなミリーナとは対象的にリンはドキドキしていた。
ボスと戦うのに?
いや、目の前の巨大な穴を見てだ。
リンのいる場所からだと地面すら見えない。
「ミリーナここ本当に降りるんですか・・?しっかり正規ルートで行きません?こういうのは雰囲気が大事だと思うんですけど・・・・」
リンは絶対に嫌なのかミリーナに正規ルートを勧めた。
「何を言ってるのこの作戦を立案したのはリンあなたよ、『間違えて』最深部に落ちるんでしょ?さぁ行きますよ!」
「いや、それは建前―」
ミリーナはリンが話終わる前に
逃げられないようにガッシリと手を掴み、勢いよく穴に落ちていった。
「ひぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!死んじゃう~~~~!!!!!助けて!!!!!!!!!!!!!!」
降下中のリンが半泣きになりながら叫ぶ
「おおげさね、私とリンなら落ちたとこで死なないでしょ。」
平気なミリーナがリンがうるさいので助言をいれた。
リンはミリーナの方を向くと、
「そんなこと言われても!!!!!!怖いものは怖いんですよ!!!!!!!」
「ふふんリンらしいわね、それよりも大丈夫かしら?もうすぐ地面につくわよ。」
ミリーナは地面に指を指した。
リンはミリーナの言葉で視線を戻すと
どんどん地面が迫ってきていた。
「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!ミリーナたすけてぇぇぇぇ!!!!!!!」
「はぁリン、体を手に入れてからちょっとポンコツになってない?」
ミリーナはリンの手を引っ張て自分の体に寄せるとお姫様だっこをしてそのまま地面に着地した。
リンはミリーナに降ろされ
フラフラになりながら壁に手をあてて
「はぁぁ私生きてるんですね、本当に死んだかと思いましたよ・・・・・」
リンは生きている喜びを噛みしめている。
リンがへばっている間ミリーナは周りの探索に出かけていた。
「へーここが最深部ね、あそこが正規ルートの道かしら。」
洞窟の最深部の構造はシンプルでミリーナ達が落ちてきた穴から少し前に進んだところに階段があり正規ルート、そしてもう少し進んだところに巨大な扉があった。
「リンこっちにきてくれる?」
ミリーナがリンを呼ぶとほぼ完全復活したリンが来た。
「これは・・・ボスの扉ですか?」
リンは巨大な門に圧倒されている。
「そうね、リンも回復したそうだしさっそくボス戦にいってもいいかしら?」
「いいですよ、では『間違えて』扉を開けますよ!」
リンは『間違えて』の部分を強調して元気よく扉を開けようとしたが
「リン、2回目は面白くないから普通に開けるわよ。」
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<????????>
なぜだ!!!!!
なぜ、誰も信じてくれないんだ!!!
このままでは世界が崩壊してしまうというのに・・・・・・・




