1話 私魔王と戦うために転生します!
「さて、今日も魔王様のために頑張りましょうか。」
ミリーナ・グライアは黄金の髪をなびかせながら自室を出ていった。
その少女の瞳・・・・
いや、その戦闘狂の瞳には何が見えてるのだろうか
・・・1000年ほど前・・・
「どこかに私より強いやつはいないのかしら。」
ミリーナは周りに転がっている勇者パーティーを見ながらそう言った。
「はぁ、最強の勇者って言われてるものだからどんなに楽しい戦いができるのかと期待していたのに実に残念だわ。」
人類最強と言われている勇者達ですらミリーナの前ではこのざまなのだ。
ミリーナは<念話>を発動させた。
(ねぇねぇリンちゃん私より強いやつってもうこの世界にいないの?)
ミリーナが今この世界にあるすべての迷宮を攻略し、その報酬として授かった超絶有能なリンちゃんに対して話しかける。
(現時点ではミリーナ様より強い者はこの世界に存在していません。ですがそれは現時点の話であり、いずれミリーナ様と同等もしくはさらに強い者がでてきます。)
(さすがリンちゃんですね、それっていつぐらいになりそうなの?)
リンちゃんは数秒考えると
(そうですね...1000年後に最強の魔王イヒタ・ガーライアが転生します。)
ミリーナは最強という言葉を聞き勇者たちのこと思い出したのか、
(もう一度聞くけどその魔王は私よりも強いんだよね?)
ミリーナは一応確認をとった。
(はい、今のミリーナ様より強いかと。)
(そう、ありがと)
そこまで話すとミリーナは魔王イヒタとの戦いを想像し始めた。
そのイヒタとやらと戦うことになったらどれほど楽しい時間になるのでしょうかしら。
どちらも自分が持っている力を出し尽くし、それでもまだ決着が決まらず私とイヒタ両者気を緩めたらすぐにでも死んでしまいそうな状態の中で己の持っている以上の力でぶつかりあう....
ああ、実に1000年後が楽しみですわね。
ん?1000年後????
「1000年後???私とっくに亡くなってるよ!!!」
今更な事実に遅れながら気づいたミリーナは思わず大きな声をだしてしまった。
別にまわりには死んでるか生きてくか分からない勇者しかいないのだかかいいのだが。
考えろ!どうにかしてその転生してくる魔王イヒタと戦う方法を!
どうすれば、戦える...
どうすれば......
ミリーナが生きている中でもっとも頭を使ったのではないかというぐらい必死に頭を回す。
ピコン!
そ、そうだわ!その魔王が転生するということは私も転生もすればいいんだわ!!
(ねぇリンちゃん私もその魔王みたいに転生できる?できるなら今すぐにでもやりたいわ!)
ミリーナがそういうのを分かっていたのか
(はい、ミリーナ様の魔力があればできます。いますぐにでも私が魔法を発動するのでミリーナ様は自分の魔力を開放してくださればいいです。そうすれば転生できます。)
そうと決まればこんなところに用はないわ!!
私は深呼吸をすると、
(リンちゃんいくよ!転生開始!!)
そうしてミリーナ・グライアはいとも簡単に1000年後に転生したのだった、
最強の魔王イヒタ・ガーライアと戦うために...




