錆びた弦。
いつしか棄てた かぶる埃
譜面はもう無い 遠い昔に
あの頃はもう 戻ってこない
だからといって 棄てず
手離せなくて アルバムみたいに
バンドブームに憧れた 地味でも良いから
ただ淡々と 同じことの繰り返し
目立たないようにと ベンベン ベベン
主役は張れない 自信もない イケメンでもない
表舞台には ほど遠かった あきらめた証が
閉じたままのピアノの横で じいっと睨み付けてくる
手入れぐらいはしてくださいよって
同じように 厳重に仕舞われた箱からも
地味なんですよねー、ベースって。
ただ、そばにあるからこそ活きる。