表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生公爵は土属性  作者: 梅雨川
14/14

殿下、救出

殿下の処理をしたのち、俺は屋敷に戻る。


まさかのざまぁイベント、からの殿下救済イベントと来たか。


しかし、ああも公然でリリス嬢との婚約を破棄して、明日までに生きていられるのだろうか?

刺客が送られてきたら目も当てられない。


「いちおうクラウディア騎士団派遣しようか」


「それがよろしいかと」


エリーのつぶやきにより決定した。

最近分かったこと。エリーがつぶやきしかしない時は何でもOK。


言葉をはさむときは改善した方が良いとき。


うん、政治って簡単。


そこで俺は重要あことを思い出す。


「殿下、どこに泊めようか」


「当家の屋敷では?」


「嫌だよ。リリスの家に睨まれたら嫌だし」


所詮分家でもされど分家。

本家としても分家の話を聞いとかないと後々怖い。


今はまだ殿下に対する風当たりは緩い。


しかし、今後が大変だ。


夜が更け、真っ暗闇になった頃。


クラウディア家の者が殿下の部屋に入る。

王宮で働いていた執事の一人だ。


執事は寝ている殿下の枕元まで行き、ナイフを取り出す。

いざ、振り上げ、殺そうという時。


「でんかああああああ!かくごおおおおおおおおお!」


寝ていた殿下ですら飛び起きるほどの大声を上げ、刃物を真っ直ぐ下ろす。


「ひいいいいいいいい!なんだ貴様!」


執事は殿下を持ち上げ、クローゼットの奥にしまう。

窓ガラスを盛大に素手で割り、執事の腕にも血がにじむ。


「何事だ!」


扉を破り入って来た騎士が見たのは、布団に刺さったナイフと、腕を負傷している執事。


「おい!貴様!殿下はどこだ!」


執事は弱りながらも伝える。


「フードをかぶった男が殿下を背負って外に・・・」


「何!おい、今すぐ検問を張れ!」


「了解です!!」


こうして殿下準死者となった。


=========

変わってクラディウス屋敷」。


「クラウディア卿、こういうアクションは事前に伝えてくれ」


毛布にくるまり、一向にその場を動かない殿下は俺に向かって苦情を言ってくる。


「殿下。誰もが驚き、誰もが必死になるからこそそこに真実味gあできるのです。今王立騎士はフードをかぶり、殿下を抱える男を探していることでしょう」


騎士団は殿下が捕まったと思い込み、怪しい男が日尾をせおっていると思い込み、目立たない裏路地撫で、人を抱えた男、を探しているだろう。


「そう、これはまさに錯覚です」


錯覚。

あたかも殿下は動けないと思い込ませ、怪しい男が人を背負っている姿を探す。

実際はそんな男はいないし、殿下は表通りを歩いている。


「ないものをあると錯覚させる。いやー楽だねー」


「その通りかと」


屋敷にて殿下と俺は、執務室でお茶をしていた。


ここのところ、特に顕著になったお茶の量。


おいしいのは確かだが、最近トイレがチカイ。


イヤー、まいったねー。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ