表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生公爵は土属性  作者: 梅雨川
11/14

パーティー

この国には、大きく分けて四つの勢力が存在する。


南に居る侯爵家の南侯爵、北の北侯爵、西の西侯爵、そして四公爵家。


侯爵家が何故集まっているかと言うと、保身に入ったからだ。それがもっとも彼らに利益をもたらす。


今、第一王子には北侯爵家が、第二王子には南侯爵家が、第三王子には西伯が付いている。西伯は、西侯爵のナンバーツーだ。

西侯爵はいまだ様子見だ。


そしてここに来て、三王子の不仲。

これは荒れるだろう。


そんな中、クラウディアは特に何も表明してない。


俺も今は日和見だ。


そんなこんなで学園生活を送っていたある日。

首都にある屋敷に来客が来た。


「エルス子爵?誰だっけ」


「エルス子爵は、三侯爵家の丁度中心に領地を持つ無所属派閥の者です」


無所属?


「その子爵が私に用があるのか?」


「はい。お通ししますか?」


子爵の話。

正直暇なので聞くことにする。


「とおしてくれ」


「御意」


使用人に連れられやって来たのは、俺よりちょっと上くらいの若い青年だった。


青年は俺の前に来るときれいなお辞儀をした。


「この度は、急な訪問にお答えいただき、誠にありがとうございます」


エルス子爵の資料に目を通しながらそれにこたえる。


「ああ、気にするな」


私が資料から目を離さないのを見て、動揺していた。

だがすぐに持ち返した。


「ええ、それで、この度はクラウディア公爵にお願いがあり惨状しました」


お願い。


珍しくクラウディア家にお願いに来る家が現れた。

知っての通り、クラウディア家は貴族には嫌われ者だ。

故に、お願いなんてされたことないし、皆いつかわクラウディアを倒そうと思っていることだろう。


すでに他国にまで領地を持っているとも知らずに。


「それで?」


「その件につきましては、こちらでも十分な御礼をご用意しております。なので、是非、当家をクラウディア派閥に加えてはいただけないでしょうか?」


エルス子爵の領地は、平々凡々な領地の為、領主軍や財産には特質した物はなかった。

ただ、三つの侯爵家にとって邪魔だった。


最近では、経済政策におる締め付けを受けているようだ。


「すでに、宣戦布告寸前まで来ています。どうか、なにとぞご英断ください」


彼は、着て間もないのに、それはもう頭が地面に付くほどに頭を下げていた。


こちらとしては入れてもいい。

だが、分家や派閥面子が何ていうか、そこが重要だ。


ふと資料を見ていて気になったことを聞く。


「領地の大きさにしては、ずいぶん人口が少ないな」


「はい、ほとんどの地域が森林の地域でして、何分、山が多いいのです」


この辺りは山間だ。

もしかしたら、鉱山物が取れるかもしれない。


「この辺りの山の採掘権を貰えるか?約三年ほどでいい」


「は?」


エルス子爵は俺の外れた質問に困惑していた。


「採掘権だ、この辺りの山一帯の」


俺は、地図を指さし、具体的な場所を指す。


「ああ、それと領内の減税権も少し」


「あの、それはつまり・・・」


「ああ、きみも今日からクラウディア家だ。おめでとう」


この話で手を打つ。

元々エルス子爵領に葉、手つかずの山が山ほどある。

しかし、今のエルス家にはそれを開拓する財力も技術もない。


「ほ、本当によろしいのですか?」


「ああ、これからよろしくな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ