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わかりきった結末  作者: 早雲
第四部
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ごめんね、アイ

 ごめんね、愛。


 最後の言葉が君への言葉じゃなくて。


 最後の時間が君のものじゃなくて。


 本当はずっと君の傍にいるのが正しいと思ってたんだ。


 でも、僕の身は一つしかなかったから。


 せめてこの世界が、少しでもいいほうに行くことを願うよ。


 そのために僕は、頑張ってきたんだ。


 世界が回ってることを信じたんだ。


 それでも、ごめんね。


 世界が、正しくあることを願うよ。


 君のいる世界が。


 そして、ごめんね、Ai。


 どうか許してほしい。


 君のいない世界にしなければならない。


 僕が作り出して、僕が勝手に消そうとしたことを。


 でも、僕にはもう時間はないみたいだ。


 結果的に二人の娘を誠に託すことになった。

 

 Ai、もしも君が変わらず存在する未来があるのであれば、愛を導いてほしい。


 僕が出来なかったことを。


 さよなら。

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