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わかりきった結末  作者: 早雲
第三部
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意識の集積

 人々の意識の集積を現実と呼んだり客観と呼んだりする。


 いかなる自明も論理も再現性も僕たちに真の意味の客観を与えない。何故なら誰も真の意味での主観を逃れることが出来ないからだ。


 子供たちはそんなことを真剣に、あるいは切実に考える。信じられるものが欲しいからだろうか?寄る辺が必要だからだろうか?それとも、ただ知りたいだけなのか。


 大概の人間は大人になるとそんなことを考えていたことすら忘れてしまう。意識と同義のはずの、意識で定義されるはずの現実が重みをどんどん増していく。さも、本当に大事なのはこちらだというように。


 ただ、どこにでも夢想家と呼ばれる人間はいて、たいてい哲学者や研究者をしている。


 僕も御多分に漏れない。大部分の現実よりも、ずっと大事で切実だった。真実の方が。


 それがあるかも、わからずに。

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