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飼子 共通①
「おはようお兄ちゃん」
運動不測で骨折したので
、杖をつきながらリビングへ歩いた。
「おはよう。まだ足治らないか?」
「うん」
幼い頃に両親が殺されて、私は兄のイトキと二人で暮らしている。
私は両親の死を目撃し、そのショックで対人が恐くてあまり外に出なくなった。
「今日はだし巻きの味付け変えてみたが、どうだ?」
「美味しい!いつでもお婿さんになれるよ!」
体が弱り兄の世話なしでは生きられない。
「なあ、兄ちゃん夏休みが取れるからお前の療養の為にも村にでも行こうと思うんだ」
「村?」
空気の良い田舎の森は私の精神にもいいと医者が言っているそうだ。