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苦手な方はご注意ください。

極めて下品な短編置き場

丁寧な殺し屋

作者: 木津さつき

 一人の殺し屋がいた。 ターゲットの男はホームでうずくまり、手は震えていた… 殺し屋の男が何をしているのかと、その男に尋ねた。


「チンチン電車に轢かれたんだ」

「なにー!? 大丈夫か、そんなことしてて?」

「いたすぎるぞ」

「そうか… 今のお前ならヤれるが…」


 殺し屋の男は持っていた(ブツ)を男に向けた。 昔、殺し屋は組長の妻に口出しをした。 その結果、組長に命を狙われることになった。 今は別の組に所属している。 その組の命令で、ある男のタマを取りに来たのだ。 銃口の先にいる男は前の組長の息子だ。 苦悶の表情を浮かべた男が突きつけられた(ブツ)を見つめるが、焦点は合っていない。 おそらく、目の前は霞んでいる。


「前はそんなに酷くなかったはずなんだがな…」

「はは、上とはもう関係を絶った」


 殺し屋の返答に男の脳裏にかつての部下の姿がよぎる。 自分の母親と関係を持ち、組から逃げ出した男の姿だ。


「カン違いはするなよ、マザーファッカー…?」


 引き金を引いたら終わりだ… こんなことをすればもう後戻りはできないだろう。 俺は何故こんな男を…と、殺し屋は迷っていた。 組長の妻によく似ている… 昔に愛した女の顔と男の顔がダブり、殺し屋の心は掻き乱れる。 だが誰かが来る前に片付けなければならない。 早く済まさねばと、(ブツ)を男の顔に近づけた。


「しりあい…? そうか、違うのか残念だな…」


 問いかけに対し、無言の殺し屋に身を委ねた男。 彼はこれから自分にされることに覚悟を決めた。


「クチがいい」


 そう言うと、殺し屋は母親だけでは飽き足らず、その息子にも口出しした。


突然に訪れた脈絡の無いオチはいったい何なのか?

『真実を突き止める方法が長い長い空白行の先にある』

ダイイングメッセージが現場の床に書かれていた…





















 ここまでスクロールして頂き、誠にありがとうございます。

どうもこんにちは! 木津さつきです。

私のことをご存じの方ならば、もうお分かりだとは思いますが…

そうです! 下ネタで御座います! 盛大な下ネタの謎オチ推理小説で御座います! という訳で解決編をやろうと思います。 ヒントはタイトルである「丁寧な殺し屋」です。 不思議に思いませんでしたか? 丁寧な、とあるのに何処も丁寧な要素がないということに! あれ? 丁寧ってどの辺りだったんだろう? 殺し方? 喋り方? と、疑問を持ったことでしょう。 じゃあ丁寧にしてあげましょう! 会話文のところをですね、丁寧語にしてあげましょう! でも全部を丁寧語にするとメンドいのでね、文頭に”お”をつけてみましょう。 接頭語というやつで御座います。 文のアタマに”お”をつけるだけで随分と丁寧な感じを醸し出すこと間違いなし! では解決編をご覧あれ!



 一人の殺し屋がいた。 ターゲットの男はホームでうずくまり、手は震えていた… 殺し屋の男が何をしているのかと、その男に尋ねた。


「おチンチン電車に轢かれたんだ」

「おなにー!? 大丈夫か、そんなことしてて?」

「オイタすぎるぞ」

「襲うか… 今のお前ならヤれるが…」


 殺し屋の男は持っていた(ブツ)を男に向けた。 昔、殺し屋は組長の妻に口出しをした。 その結果、組長に命を狙われることになった。 今は別の組に所属している。 その組の命令で、ある男のタマを取りに来たのだ。 銃口の先にいる男は前の組長の息子だ。 苦悶の表情を浮かべた男が突きつけられた(ブツ)を見つめるが、焦点は合っていない。 おそらく、目の前は霞んでいる。


「お前はそんなに酷くなかったはずなんだがな」

「お母上とはもう関係を絶った」


 殺し屋の返答に男の脳裏にかつての部下の姿がよぎる。 自分の母親と関係を持ち、組から逃げ出した男の姿だ。


「オカン違いはするなよ、マザーファッカー…?」


 引き金を引いたら終わりだ… こんなことをすればもう後戻りはできないだろう。 俺は何故こんな男を…と、殺し屋は迷っていた。 組長の妻によく似ている… 昔に愛した女の顔と男の顔がダブり、殺し屋の心は掻き乱れる。 だが誰かが来る前に片付けなければならない。 早く済まさねばと、(ブツ)を男の顔に近づけた。


「オシリ愛そうか? 違うのか残念だ…」


 問いかけに対し、無言の殺し屋に身を委ねた男。 彼はこれから自分にされることに覚悟を決めた。


「オクチがいい」


そう言うと、殺し屋は母親だけでは飽き足らず、その息子にも口出しした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして。 推理小説が読みたかったので、お邪魔しました。 ぱっと見た感想は「?」でしたが、オチがわかると「!」でした。 まさかこんなオチが待っていたとは……。 笑いと衝撃が混同して、…
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