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第九話 先生バスケがしたいです。


ぐわぁ・・・・!


かれこれ何時間になるんだこの話!


眠い!眠すぎるぞ!



今俺は入学式で学園長の祝辞が長すぎることに絶望している。






☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆





「やっとおわった・・・・。」


「ハヤテ・・・・。」


明らかにだらけている俺を姫様、もといリディアはジト目で見てくる。

これは俺が悪いのだろうか?


・・・まあ、おそらくリディアがこんな目で見てくるのは、あまりの話の長さにイラついた俺が学園長に向けて某巨人型魔獣ロス・ダインに使った攻撃を放とうとしたからだろう。

あれは俺の精神を守るための自己防衛だ。

故に反省はしていない。



あ、そういえばリディアと俺は同じクラスだった。


そんなことを考えているとき、ふと教室の扉が開いた。


お前ら(・・・)、座れ。」


急なご登場。

・・・・・え?


「こど・・・・も?」


「今子供っていった奴前に出ろ。絞めてやらぁ。」


訂正。

めっちゃ口の悪い子供。

ちなみに女の子。


はアリサ。アリサ・ハイデンブルグ。正真正銘の22歳、ここの教師だ。」


「「「「「「「はぁっ!?」」」」」」」


・・・・ふむ。

シンクロ率300%といったところか。


なんて微妙な顔で判断していると、またもや隣のリディアがジト目でこちらを見ているではないか。

なんでそんな目で見られなければならんのだ。

俺が何をした?


げっ・・・。

アリサ某と目が合ってしまった。

これは嫌な予・・・「さっき子供といったのは貴様だな?」・・・・・。


嫌な予感的中。


「いえいえ、俺がそんなこというわけないでしょうに。」


「さっき、魔法で確かめたんだが?」


「すいません言いました。」


この変わり身の早さ。

みんなも見習うべきだ。


「はぁ・・・・。」


アリサ某は大きなため息をついていた。

どうしたって言うんだ。


「カマをかけただけだというのに・・・・。」


なん・・・・・だ・・・と?

俺はだまされたのか?

くそっ!

卑怯なり、アリサ某!


こうなったら・・・・。


「と思いましたが、うそでした。てへっ!」


そういった瞬間に何かが俺の耳を掠めて行った。

恐る恐る後方を見てみると・・・・。


・・・・・・・は?


「先生・・・・?何をしたんですか?」


俺の後方は壁だ。

そこに目をやるとホワイトボード用のペンが深々と壁に刺さっていた。


・・・あれって確かフェルトペンだよね?

壁は前の世界のコンクリートとかアスファルト、セメントと同系統のもののはずだから・・・。


「・・・・なるほど。化け物か。」


それを言った瞬間に俺の身体の回りを何かが通過して行った。


後方を確認。


チョークチョークペンチョーク釘チョークチョークカッターチョーク



・・・・・・ところどころにやたらと殺傷力の高いものがあるのがすごく気になる。

主に釘とかカッターとか。

まぁ、壁に突き刺さる速度で投げられたチョークも当たった瞬間死ぬ気がするけど。


「ごめんなさい・・・マジですみませんでした・・・。」


ん?なんで教室にいるやつが全員俺のことを微妙な目で見てるんだ?

ここは素直に謝るのが妥当と判断した。

それだけだが何か文句があるか?



「はあ・・・。貴様のせいで話が逸れた。」


「まだ、始まってすらいな・・・「釘」・・・・・なんでもないです。」


一瞬で押さえ込まれるあたり、俺はまだまだ修行が足りない。

何の話かについてはノーコメントだ。



「あぁ。もう面倒な話は後にして、親睦?を深めるために模擬戦をやる。」


あんたもう駄目だよ。

なんで疑問形になってんだよ。

このクラスもうゲームオーバーだと思うよ。


「もう学園長にも許可を取った。総合競技場アリーナに向かうぞ。」


大丈夫かね?

このクラス・・・・。













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