第二話 出逢い
第二話です。
毎日更新は・・・、受検があるから無理です。
が、これからもよろしくお願いします。
サアァァァ・・・・・。ガサガサ・・・。
風の音?
「う・・・。あぁ・・?」
まわりは・・・緑一色?・・・じゃなかった。
上には真っ青な空。
うん。草原だね。
「ぐおぉぉぉぉお!!」
「何の音だ?」
振り返るとそこには、大きな猪?がいた。
「まじかよ!?」
これはまずい。
俺はこの世界に来たばっかで、戦い方など微塵も知らない。
とりあえず守ることだけでもしっかりしないと。
『あ・・ああ。聞こえてるか?』
この声は・・・あぁ、あいつか。
「あぁ聞こえてるぞ。」
『悪い、悪い。魔法の使い方教えるの忘れてた。』
また!?やっぱ無責任だなっ!?
『そんで使い方だけど。』
あ、無視ですか?
『頭の中でイメージするだけでいいと思うよ。』
やっぱ無視なんだ。
『お前の魔法は創造魔法だから、なおさら作るものをイメージすればいいと思う。』
そんだけでいいんだ。
『じゃあね。』
もうきられた。
「まあいい。やるしかない。」
一度頭の中を真っ白にする。
「材質は鉄鋼。強度はCランク。形状は盾。具現化開始。」
そうすると、騎士(ランス装備)の盾の様な物が出てきて、攻撃を防ぐことができた。
となると次は攻撃か・・・。
「盾を消去。新たに作り出す。」
盾が消える。
「材質は鉄鋼。強度は最適。形状は刀。敵を切り裂くことのみに特化。具現化開始。」
俺の手に細身の日本刀が出てきた。
それを思い切り横に薙いだ。
猪?が真っ二つになり、多量の体液を噴出しながら絶命した。
「ふう、助かった。」
とりあえず俺は町を目指して進むことにした。
ところが、一面が草原のため、どっちが町だかさっぱり分からない。
すると、遠くから人の声が聞こえてきた。
「こっちで奴の咆哮が聞こえたぞ。急げ。」
なんかまずい雰囲気だな。とりあえず隠れるとするか。
声の主たちが猪もどきの死体のそばに来た。
あ、意外と可愛い女の子が一人いる。
「何だこれは!?こいつはBランクの魔物『ヴァンゴ』だぞ!」
え?ヴァンゴ?ファンゴじゃなくて?
「目立った傷は一つしかありません。」
「なんだと!?一撃でこいつを倒したということか!?」
「はい。そうとしか考えられません。」
「そうとなると、こいつを殺ったのはかなりの実力者かあるいは・・・・。」
実力者じゃないし、まともに戦ったの今日が初めてだし。
「これをやった奴を探すのだ!」
「隊長!周りにも同じような死体が二体ありました。」
あぁ、それは俺がさっきの猪の後隠れる直前にやった奴だ。
「なにぃ!?」
なんか出づらくなったな。
「おい!そこで何をしている?」
「ひゃあ!?」
恥ずかしいぞこれは!
一瞬でサーベルと盾を持った人二十人ほどに取り囲まれた。
中から隊長が出てきた。
横にはさっきの可愛い女の子も一緒だ。
「これはお前がやったのか?」
どうしよう・・、まあ一応やったのは俺だしここは正直に。
「はい。」
「嘘はやめておけ。」
嘘じゃないのに・・・・・。
「嘘じゃないですよ。」
「ではどうやったのだ。」
「えっとこうやって。」
さっき作った刀を見せた。
「創造魔法だと!?っていうか何だその武器は?」
え?この世界には刀ってないの?
「刀って呼ばれている、俺のいたところの伝統的な武器です。」
「主な使用方法は?」
「あなた方が使っているサーベルは敵を突くことに特化してるでしょう?」
「あぁ、そのとおりだ。」
「この武器は、敵を切り裂く・・・若しくは叩き切ることに特化したものです。」
「そうか。では実際に使ってみてはくれんか?」
いいけど対象がいな・・・・・
「ほらこいつを切ってみろ。」
そういって現れたのは、さっきの猪。
あぁ、またあんたですか。
俺はそれを縦にまっすぐ切り裂いた。
「「「おぉ~。」」」
「ヴァンゴの皮は弾力に富んでいて切りにくいんだがな。」
やっちまった。
「まぁいい。お前を王都に連れて行く。異論は認めん。」
いわゆる強制連行って言う奴ですね。
「いくぞ。」
そうして俺は王都に連れて行かれることになった。
まだそこまでチートじゃないですね。
相手が相手なんでしょうがないんです。
感想よろしくお願いします。