エピローグ――後世の記録より
『今昔物語集外伝』には、こう記されている。
「八岐大蛇小町は、絶世の美女にして禁中大将軍なり。武芸は全くできざりしも、その聡明さと公正さにて内裏を守りぬ。
世に出回りし姿絵は、実物と全く異なる恐ろしきものなりしが、これ絵師の勘違いによるものなり。しかれども小町は、この誤解を嘆かず、かえってこれを己が糧となし、真の強さを得たり。
彼女が最期に詠みし歌――
『花の色は 移りにけりな いたずらに わが名世に経る 絵師の筆まに』
これぞ、選択的別姓の時代が生みし、最も奇妙にして最も高貴なる人生の記録なり」
________________________________________
【終】
本作は、選択的別姓制度における姓の選択と、それがもたらす予期せぬ誤解、そして自己実現の物語である。小野小町の有名な和歌「花の色は移りにけりな...」を下敷きに、姿絵という「表面的なイメージ」と「真の自己」の乖離を笑いとともに描いた一篇である。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件等とは一切関係ありません。
※コメントやレビューは、みなさまに平等にお返しができないため、OFFといたします(ご了承ください)。
【動画】 YouTubeにて公開しています。Noteにも順次公開の予定(時期未定)です。




