表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏の《百物語会》 ― 人魚のはなし ー  作者: ぽすしち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/32

岩場のひろいもの

。。ご注意を。。  残酷な表現などでてまいります



「 ・・・そう・・・。なら、あの《薬売り》のゆうたことは、ほんまじゃったンかねエ」



「タキちゃん、ありゃ、あやしい《薬売り》なんよ。人の骸なんてもん、」



「『人魚』じゃ、ゆうてたよ」



「・・・・え?」



「あの薬売り、浜のはずれの岩場でうた、ゆうたじゃろ?そんときうちなア、岩場で拾い物してなア。そんときに、ちょうど来て、『それ』を譲ってほしい、って」


 タキちゃんはきゅうにあたしをしっかりとみてわらった。


「 岩場になにかひっかかってあがってたからきになってひろったらな、 ―― こどもの頭だったんよ」



「 ・・・・こ、ども・・・の?」



 うん、あたま、とタキちゃんはさらにわらった。



「 丸いもんに海藻がはりついてるンかとおもうたら、髪の毛でな、・・・おどろいたけど、ああ、男のこどもじゃおもうたら、気の毒になって、そのまま騒ぎになるまえに、どこかに埋めてやらんと、おもうてたら、 ―― 」







  いま、あんたがひろったそのこどもの頭、譲ってくれねえかい?





 ふりむいたらきたない白い着物を着た男がくちをまげて立っていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ