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裏の《百物語》 ― 人魚のはなし ー  作者: ぽすしち
一

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ウラカタの婆さま


「うちらのしらんモンが、まだぎょうさんおるんよ」

 タキちゃんは、そういって両手をあげる。



 ちいさなころから、タキちゃんはいつも新しいことをさがして、みっつとし下のあたしをつれてあちこちへ足をのばした。

 泳いでわたらないといけない、祠にまつられた海の神様のところだとか、こどもだけでは行ってはいけないとされる、村長(むらおさ)のいる白い浜にも。


 この浜のほかにもいくつかの浜があってそれぞれに漁師が住み、それらをまとめて『村』とよび、白くきれいな砂浜には大きな家にすむ村長(むらおさ)がいる。

 そこは漁をしないで、それぞれの浜でとれたものをわけたり、干したりする場所だった。



 村長(むらおさ)のいえの婆様(ばあさま)は、ウラカタ(うらない)をするという。そのうえたまに、顔をあわせたものに、おまえはいついつにこういう目にあうはずだから、なになにをして用心しろ、と言ったりするという。



「そんなん、あたるわけねえ」

 十になったかならぬかのタキちゃんは、なんだか怒ったように、よくそうくちにした。

「 ―― だって、そんな先のこと、わかるわけねえもの」




 そんなタキちゃんは、十六になったときに、その村長の家に嫁にいった。









参加した企画に合ってるのか自信はない。。。

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