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ウラカタの婆さま
「うちらのしらんモンが、まだぎょうさんおるんよ」
タキちゃんは、そういって両手をあげる。
ちいさなころから、タキちゃんはいつも新しいことをさがして、みっつとし下のあたしをつれてあちこちへ足をのばした。
泳いでわたらないといけない、祠にまつられた海の神様のところだとか、こどもだけでは行ってはいけないとされる、村長のいる白い浜にも。
この浜のほかにもいくつかの浜があってそれぞれに漁師が住み、それらをまとめて『村』とよび、白くきれいな砂浜には大きな家にすむ村長がいる。
そこは漁をしないで、それぞれの浜でとれたものをわけたり、干したりする場所だった。
村長のいえの婆様は、ウラカタ(うらない)をするという。そのうえたまに、顔をあわせたものに、おまえはいついつにこういう目にあうはずだから、なになにをして用心しろ、と言ったりするという。
「そんなん、あたるわけねえ」
十になったかならぬかのタキちゃんは、なんだか怒ったように、よくそうくちにした。
「 ―― だって、そんな先のこと、わかるわけねえもの」
そんなタキちゃんは、十六になったときに、その村長の家に嫁にいった。
参加した企画に合ってるのか自信はない。。。




