第六章 AI観察日記④
第六章 AI観察日記④
いつの間にか朝になっていた。
優奈「起きろ!」
祐「え?優奈?どうしてここに?」
優奈「もう帰ってきたの!っていうかこれどういう状況?」
祐「え、えーっと、その、咲笑さんと、お付き合いすることになりまして//」
優奈「することになりまして、じゃないよ!早すぎん⁉︎」
咲笑「あ、おはようございます。優奈さん」
優奈「お、おはよう…。咲笑さん、こんな弟のどこが好きになったんですか?好きじゃないなら辞めてもいいんですよ?」
祐「ちょっと姉ちゃん!何言ってんの⁉︎」
咲笑「そうですね…祐さんの好きなところは…全部です❤️!」
祐「咲笑…僕もだよ❤️」
優奈「…ただのバカップルじゃん!まぁいいや、これで、お互い好きってことが分かったし。それで?今日報告するの?」
祐「うん」
優奈「そっか、頑張りなよ」
数分後、両親は帰ってきた。
母親「祐〜帰ってきたわよ〜、寂しかった…え?」
両親は、ドアのところで立ち尽くしている。
母親「ゆ、祐?その子は?」
祐「あぁ、咲笑さん。僕の彼女だよ」
母親「…はぁァァァァァァァァ⁉︎そんなわけないじゃない!」
咲笑「おはようございます、お母様。この度、祐さんと付き合うことになりました」
母親「えっ、ええ…」
祐「何?今日はやけに静かじゃない!いっつもは彼女なんかできないって言っときながら、彼女ができるとなんもできないんだね!ハハハ!笑える!」
母親「い、いや…いまだに信じられなくて…」
祐「本当だよ」
母親「う、嘘でしょ…?じゃあ、咲笑さんは息子のどこが好きになったの?」
咲笑「全部です❤️」
祐「あ…もういいわ。もう付き合いなさい」
祐「意外と、あっさり…」
母親「もう理解するのは諦めました…。そんなに好きなら、付き合うのは止めないわよ」
祐「じゃあ、家族公認のカップルというわけで」
そこからの話はスムーズに進んだ。彼女の設定は家出した、高校生だ。(流石にAIといったら信じてくれるかどうかわからないし。だけど僕は信じた)だから、親は勿論咲笑に学校に行くことを要求してきた。そのため、僕と咲笑は月曜儀から同じ学校に通うことになった。