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暗黒色の嘲り  作者: 三千
1/5

奇妙な日記

※ ホラーですが、髪についての記述があります。髪の毛の扱いや髪質などを気になさる方は、ご注意ください。






暗黒色の(あざけ)



今日。


私は、自分の髪について、少し語ろうと思う。


私の髪には意思が宿っている。頭は大丈夫かと言う者もいるだろうが、構わずに話を進めよう。

私の髪には『個』がある。いや、髪が細いとか太い、くせっ毛であるとか、そういう話ではない。


聞いて欲しい。


私の髪は『個』なのだ。人間と同じように知性や感情を持ち合わせている、そう言いたいのだ。私の髪は特別だ。そこら辺にあるものとはわけが違う。



よって私はこれを『メドゥーサ』と呼ぶことに決めた。



これは私が思春期を迎える頃に、たまたま読んでいたギリシア神話をモチーフにした小説から拝借して、名付けたものだ。

そして、この『メドゥーサ』は、至る所で私の生活に影響し、悪意を与えてくる。



さあ、これは私の日記である。



少し陰鬱とした部分もあるし、決して楽しいものでもない。

もし読んでいただけるというなら、



心して読んで欲しい。
















抜粋


◯月◯日



明日は学校で追試がある。追試なのには訳がある。本試験が0点だったという明快な事実。これは本当に痛恨の極みと言っていい。けれど勉強を疎かにしたわけではない。


本試験の当日。その日、私はテスト時間に間に合わなかった。遅刻をしてしまったのだ。


遅刻の原因は、言わずと知れた『メドゥーサ』。ああ、その名を口にするのも嫌になる。


その日の朝のことだった。


なにが原因なのかは定かではないが、私の『メドゥーサ』はその朝、心底気に入らないことがあったようで、その日の荒れようと言ったらなかった。


鏡を見る。

その暴れ狂う姿が目に飛び込んできて、私は心臓が飛び出しそうなくらい驚いたし、焦った。


「こ、これは……ひどい」


慌てて、手ぐしで直そうと試みる。押さえつけてもその力に逆らうように、盛り返してくる髪。

洗面台の上に置いてあるデジタルクロックとを見合わせて、私は絶望的な気持ちになった。


慌ててブラシを握る。


「ち、遅刻してしまう。頼むよ、今日は大切な試験なんだ。これを落とすと留年になってしまうかもしれない。どうか、落ち着いてくれ」


だが、なんとか頼み込んで懐柔しようとしている私の言葉を、無視したまま一つたりとも耳に入れてはくれない。情に訴えても無駄だということがわかり、私は心底嫌気がさした。


けれど、そんなことを言っている場合ではない。


私は仕方がなく、普段使っているブラシを置き、お気に入りのブラシで機嫌を取ろうとした。

けれど、聞く耳を持たないというのは、こういう状態であろうと思う。


まったく効果がないのだ。


まだ高校生とはいえ、これまでの人生。この『メドゥーサ』のおかげで思うようにならず、イライラとした感情を吐き出したいのは、私の方であるのに。


「くそおおぉぉ」


あまりに私の言うことを無視するので、肌触りが良いと言って気に入っていたブラシの柄を、叩き折ってやった。
















抜粋


◯月◯日



今日は人生最良の日となるだろう、そう信じて疑わなかった。


この日私は、同じ職場でずっと好きだった女性とのデートをやっとのことで取りつけていた。『メドゥーサ』にまた邪魔されるだろうと思い、いつもより一時間、余裕をもって起きた。


今日のデートは映画を見る予定だ。映画館なら周りが暗くて私の『メドゥーサ』もあまり人目に晒されなくて良いのではないか、そう思って安心し、そのことについて深刻に考えていなかった。


けれど、私が少しでも浮かれた態度を見せるだけで、『メドゥーサ』はいつも気に入らないのだ。


鏡を見る。やはり。これはあまりにも酷い。


この一時間という短い間に、水で濡らしたりドライヤーやブラシを駆使したりワックスなどを擦り込んだりして、このまるで本物の蛇のように猛々しくうねり狂った大量の『メドゥーサ』を真っ直ぐに矯正する、そんなことが可能なのだろうか?


けれど、これを何とかしなければ、せっかく苦労して手に入れた、人生初のデートへのチケットを手離してしまうこととなる。


私は決意した。


……




✳︎✳︎✳︎



この日はここまでしか書かなかったが、実はこれには続きがある。


私はこの日、救急車で病院へと運ばれた。


少し日にちを置いてからだが、次ページにその続きを書いたので、そのまま読み進めていって欲しい。



✳︎✳︎✳︎
















◯月◯日



今までの長い人生の教訓として、短髪では『メドゥーサ』を御することはできないと考え、私はこの頃、やっとひとつに結べるまでの長さに、髪を伸ばしていた。


『メドゥーサ』はその長短にこだわりがない。こだわりがないにも関わらず、そして自由自在にその長さを操れるにも関わらず、私の意見をひとつたりとも尊重することはなかった。


だが、私が就職した頃から、その態度は軟化した。仕事に差し支えるからなどとずいぶんと説得したのもあり、珍しく長髪に賛成してくれたのだ。


仕事をする時。買い物に行く時。外出する時には、後ろでひとつに束ねている。こうすることで、『メドゥーサ』の、いわゆる暴挙を防ぐことができたし、束ねるのが黒色のソフトゴムであれば、『メドゥーサ』もそんなに苦にはならないと了承し、納得してくれていたようだ。



さあ。


初デートの時間、待ち合わせのタイムリミットが迫りつつある。



私は急いでブラシを入れようとする。が、やはり拒否される。

私が初めてのデートで浮かれているのが、断然気に入らないのだと『メドゥーサ』は言う。


そのうちにブラシ一本一本に髪の毛が絡まってしまい、上へも下へも動かせなくなった。


そう。ここへ来て、結べる長さ、それがアダになってしまったのだ。


私は、とうとう匙ならぬブラシを投げた。


進退窮まって感情的になり、絡みついて決して離そうとしないブラシを後頭部にくっつけたまま、風呂場へと走った。


「くそおおおおぉぉぉおお」


私の怒声が。

私以外の誰一人住んではいない、がらんどうの一軒家に響き渡っていく。


風呂場の浴槽のフタをガラガラっと乱暴に取り去る。


昨晩の残り湯。頬や額にふわりと上がってくる湿気のようなものを感じたが、もしかしたら気のせいだったのかもしれない。


この時、我慢の限界に達した激情は覚えていても、細かいことは覚えていないからだ。


風呂場でこだまする『メドゥーサ』の(ヤメロ、ヤメロ)という声を無視し、私は頭から浴槽の湯の中に突っ込んでいった。


水面に髪が散乱し浮遊する感覚はあった。


だが、私の怒りは限界点に達している。

絶対に『メドゥーサ』を許すものかと、浴槽の底に顔面がつくほど深く深く潜った。


鼻からコポ、コポ、と空気の塊が出ていく。

酸素が入ってこなくなった機能停止な肺の存在を感じる。


少しずつ息を吐きながら耐えていた。が、次第に息が苦しくなってきて、私は最後の最後で、ひと口大の空気を口から盛大に吐いた。


「ごぼっ」


楽観的だった。息が苦しくなるにつれ、怒りも多少は収まっていったような気すらしていた。激昂はしていたが、これくらい全体を濡らせば、後はドライヤーでなんとかできるだろう、そう考えるまでに至っていた。


この辺でもう良いだろう。十分、髪は濡れたはずだ。ようよう顔を上げようとする。


けれど、上がらない。


なにかが引っ掛かっているのだろうか、ぐいぐいと引っ張っても一向に顔を上げられない。

喉を手で締められているような感覚に陥る。それくらい、息苦しくなっていたのだ。



水中で。その苦しさにカッと眼を見開いた。



そこに広がっていたのは、暗黒の世界。

真っ黒の、暗黒色が支配する世界。『メドゥーサ』に支配された世界。



どす黒く、ドブのように濁った水だった。味はないがその汚泥のように濁った水に胸が悪くなり、吐きそうになる。けれど、吐けない。息はそれほどに残っていない。


水を吸って膨張した髪が、生きたウナギのように暴れ狂い、バシャバシャと水面を打つ。


そう。


私はついに。


『メドゥーサ』の逆鱗に触れてしまったのだ。


浴槽の底を支えるようについていた手にも、それは絡みついてきて、水中へと身体ごと引きずり込んでいく。


『死ぬ』


そう思って、下半身にぐっと力を入れた。


けれど頭も。手も。なにもかも。上半身も下半身も、なにもかもが、引き摺り込まれるようにして、浴槽の底へと沈んでいく。



私は、全力でもがいた。


だが、もがいても、もがいても、もがいても、もがいても、もがいても、……



暗黒色の世界からは、抜け出せなかった。


これが溺死ってやつかあ。


生きのびるために水をどれだけ飲んだとも。

人間は結局、酸素を取り込まねば死ぬのだ。


酸素の化学式ってなんだったっけ。


最初のアルファベットは確か、お。



そこで意識が途切れた。





✳︎✳︎✳︎





壮絶な闘いだった。

離れて暮らす祖母が偶然、買い物帰りに寄ってくれた際に倒れている私を発見し、救急車を呼んでくれなかったら。


私はこの時、一命を取り留めた。だが、どうやらこの一命は、『メドゥーサ』の手のひらの上で転がされた一命だったようだ。


「死に切れなかったみたいよ」


病室のドアの向こう、廊下で行われている看護師同士のひそひそ話。


『突発的自殺未遂』ということで、片付けられていた。


少し痛い目にあわせてやろう。これくらいで勘弁してやろう。それぐらいの『メドゥーサ』力加減だったのだと知って、背筋が凍った。


だが?


こう考えることはできないだろうか?


私が死んだら、『メドゥーサ』も困るのだ、と。だから手加減せざるを得なかったのだ、と。


それ以来、私と『メドゥーサ』の関係は、切っても切れない繋がりで結ばれている。


運命共同体とはこういうことを言うのであろう。


私がその寿命を終えるまで。その瞬間まで。


決して逃れられない。
















抜粋


◯月◯日



溺死寸前で風呂場で発見された日の翌日のことだった。


私はこの日、寝かされていた病室で目覚めた。


ずいぶんと長い時間眠っていたようで、睡眠は十分取れていて頭の中は大変クリアだった。


起きれますか? と看護師に聞かれたこともあり、ベッドの背もたれを起こしながら、起き上がる。


ふら、と少しの目眩を感じ気分がすぐれないような気もしたが、そこまでひどくはないようだ。

手すりに掴まりながらだが、なんとかベッドに座った。


すると。


それ(・・)は目の前にあった。


血圧計、体温計、一日二回の検査結果を記入するカルテなどが設置されているキャスター付きのラック。その一番下の棚に据えられている。


はさみ


その時。


運悪くと言うのか、運良くと言うのかは、結果論が絡んでくるので判断は難しいところだが、とにかくその時、担当の看護師は、パルスオキシメーターとかなんとか言うやつを忘れてきたと笑いながら、ナースステーションへと戻っていた。


「ちょっと待っててくださいね」


ほんの数分前のできごと。


はさみ


鋏。


鋏だ。


鋏がある。


鋏。


それは確かにただの鋏だった。のオレンジ色が、とても温かく優しい色合いに思えた。


これは芥川龍之介の小説のごとく、目の前に垂らされた一本の蜘蛛の糸なのではないか。

そんな風に頭のどこかで曲解していたのかも知れない。




数秒間。




鋏を見つめていた。



手の届くところにあるなあ。すぐ手に取れるなあ。そんなことを、ぼんやりと思っていた。



が、次の瞬間のことだ。


私はとっさに手を伸ばして、衝動的に鋏を取り上げた。オレンジ色のに、右手の親指と人差し指、中指、薬指を突っ込んだ。そして荒々しく、刃を開く。



もちろん、『メドゥーサ』による反撃があった。


ナニヲシヨウトシテイルノカ?

ナニヲカンガエテイルノカ?


どうやら、私の思考回路は『メドゥーサ』には筒抜けのようだ。

それはそうだろう。私たちは長年の付き合いなのだから。


『メドゥーサ』は、まずは鋏をラックへ戻すように冷静な声で説得し始めた。


(ハサミヲオケ ナカナオリヲシヨウ)


けれど、鋏の刃は開かれていて、閉じることはない。当たり前だ。私にそのような気持ちはさらさらないのだから。


説得はできないと思ったのだろう。


『メドゥーサ』はそろりそろりと髪を伸ばしてきて、私が持っていた右腕に巻きつき始めた。

ぐいっと手前に引っ張っても、ガシッと掴まれているように、腕が思うように動かなくなった。


「くそっ」


右手の自由を奪われた私は、反対の手に鋏を持ち替え、右手首に巻きついている『メドゥーサ』の分身をそぎ落とそうとした。

けれど、利き手でないため、うまく鋏を操ることができない。


その反発する動作が、彼のさらなる逆鱗に触れたのであろうと思う。


『メドゥーサ』は、カッとなったのか、直ぐにも力でねじ伏せようとしてきた。巻きつく力が徐々に強くなっていく。


左手では埒があかない。

私はもう一度、利き手に鋏を持ち替えた。


そして、左手で『メドゥーサ』の分身を掴み、刃を開いていたその切っ先へと向かって、強引にねじ込んだ。


その時だろう。左手の親指の付け根のあたりに鈍い痛みを感じたのは。


その時は必死に格闘していたので、痛みの感覚が鈍くなっていたのだと思う。

どうやら指の根元を深く切ったようで、かなりの出血であったようだった。


だが、そんなことに構ってはいられない。

正念場はここからだ。


自由になった右手の鋏。その切っ先を今一度、自分へと向ける。

彼の分身が再度、絡みついてくるのをかいくぐり、私は自分の首根っこの後ろに刃を沿わせた。


握った手に。そして親指。人差し指。中指。薬指に。ありったけの力を込めた。ありったけの魂を込めた。



ジャキン、ジャキン、ジャキン、ジャキン。



鋭利な刃物が奏でるお構いなしの音が二度、三度、四度、耳元で聞こえたかと思うと、エコーのように脳天に響いていく。


私はベッドの上に、バサリと落ちて散らばった『メドゥーサ』の姿を見た。


それは、蛇のようにS字になってうねり動き、白いシーツの至るところを黒く染め上げている。

ぐにゃりぐにゃりとのたうち回りながら息も絶え絶えに、私のもとへと近付いてくるように思えた。


わかる。

私にはわかる。

『メドゥーサ』は今、狂ったようにもがき苦しんでいる。


私はどうしようもない恐怖を感じた。


俺たち今まで上手く付き合ってきただろう? それなのになんで俺をこんな目に合わせるのだ、裏切り者め。


そんな恨みつらみを吐きながら、のたうち回っているように思えて、底知れぬ恐ろしさを感じた。



ぶるり



上半身が震え始めた。

鋏を持つ手も、同じようにぶるぶると震えている。


ベッドの上を、クニャリクニャリと這い回る、黒々とした髪の毛。


それが今の今まで自分の身体の一部だったのだと考えると、途端に吐き気が込み上げてきた。


「お、おえぇっ」


震える手で口元を押さえてベッドから飛び降り、ヨロヨロと個室の病室ならではの清潔な洗面所へと入る。

洗面台に突っ伏しては、水道の蛇口から勢いよく流し出される水を右手で掬っては口へと含んだ。


その水をべっと吐き出すと同時に、顔を上げる。



見た。


鏡にうつった自分。



鋏を逃れた『メドゥーサ』の残骸が、みっともなく。だらりとぶら下がっていた。



ヒク 


ヒク 


ヒク



その身をくねらせて、身悶えしている。



私は、鏡にうつる自分の姿があまりに恐ろしくて、うわああっと叫んでしまった。あまりの気持ち悪さに洗面台に突っ伏して吐き、さらにそのまま、突っ伏したまま、叫び声を上げた。


この世のものとも思えないような声。叫び。


「うああああぁぁぁぁぁあああああ」


私はとうとう、顔を上げて鏡を見ることができなくなり、その場にへたり込んだ。


看護師が、何事かと部屋へと飛び込んできて、ぎゃあっと声を上げた。
















抜粋


◯月◯日



この頃にはすでに、私の家族はお互いに干渉しない生活を選択して無関心に過ごしていたし、友人と呼べる親しい人の一人でさえも、私には居なかった。


唯一、家族の中で私を気にかけてくれていた優しい祖母も、そのうちに亡くなった。


初めてのデートもこの一連の騒動でおじゃんになり、結果的にその後、恋人という存在もついに手に入らなかった。


そう。


私はこの『メドゥーサ』と一緒に、これからの一生を過ごしていかなければならない。


私は心から、そのことを寂しいと思った。私という存在には、心の支えになるものが、なにもないのだから。


「これほど孤独なことはない」


私がそう呟くと、『メドゥーサ』が語りかけてくる。


(ヒトリジャナイ ボクガイル)


あれだけ激昂し、ありったけの力で切り刻んで切り刻んで切り刻んで、狂ったようにお前を、お前の分身を殺してしまったというのに。


お前の分身は、無表情の看護師の手によって、汚物を処理するかのようにゴミ袋へと突っ込まれ、生臭いゴミ収集車で連れていかれた。


そして、跡形もなく焼かれ、灰になってしまったのだというのに。


こんな非道な私を、許すというのか?

それでも私と共に生きると言うのか?


私は、薄く笑った。


すると、『メドゥーサ』も笑う。


(フフフフフフ)


そうか。お前も。人を許し、そして人のように笑うことができるのだな。そう思うと理屈では説明できない可笑しみに包まれて、私は再度、笑った。


それからは、髪を伸ばすのをやめることにした。







そして、日記を書くことも、



やめた。




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