書き手さん1000人以上が答えてくれました ~誤字報告の是非をアンケート~
初めまして。
呂彪と申します。
私は書き手でありますが、同時に他の方の作品をちらほら読ませて頂くこともあります。
そうして、ふと気づいてしまうことがあるのです。
ええ、誤字です。
たまに脱字であることもあります。
誠に個人的な意見ではありますが、私が書き手側の場合は『誤字脱字があったら、是非とも教えて下さい!』と思うのです。
但し、これはあくまでも『私が書き手』の場合であり、全員が私と同じ考えであるとは全く思っていません。
なので、私はとても悩みます。
伝えていいのか、否かを。
なぜかと言うと、どこかでいつだか見たのです。
『更新する度に誤字脱字の指摘をくれる方がいて、筆を折った』
という方がいらしたのを。
「私が伝えしてしまったばかりに、その方が筆を折ってしまったら……本末転倒だぁああああ!」
ええ、悩みます。
悩み抜いた結果、私はふたつの答えを出しました。
【結果そのいち】
初見さんはスルーする。
ええ、申し訳ないのか、幸いなのかはわかりませんが、初見さんはスルーすることにしました。
理由は、『傷つけたくないから』です。
いくらこちらが攻撃的にならないようにと言葉を選んでも、『攻撃された』と思われてしまうかもしれません。言葉は、本当に難しいので……。
【結果そのに】
ある程度、交流をしたことのある方、もしくは、もうとても大好きな作品で何度か感想を書いている、もしくは感想を書いたことのある作家様にだけお伝えする。
これは、『攻撃するつもりは皆無です』とご理解頂けるのでは……という私の判断です。
『誤字脱字を発見してしまうと、せっかく物語に入って読んでいたのに覚めてしまう』という読者様もいらっしゃるようなので……。
すてきな作品、作者様の物語で覚めてほしくないんですぅうううう! という思いで伝えることを選びました。
可能な限り、人目につかないような方法を選んで伝えています。
もう一度言いますが、私が書き手側の場合は『誤字脱字があったら、是非とも教えて下さい!』と思う人間です。
ですが、これはあくまでも『私が書き手』の場合であり、全員が私と同じ考えであるとは全く思っていません。
では、多くの書き手さんはどう思っているのだろう?
そう思ったとき、私の手にはスマホがありました。
Twitterでは、便利なアンケート機能があります。最大、四択まで回答を書き入れ、どれかをクリックするだけで答えてもらえます。
「そうだ」
閃いた私は、文明の力を使いました。
「小説を読んでいる側のとき。誤字脱字などを見つけると、こっそり作者様に伝えたくなり伝えてしまうのだけれど……迷惑じゃなかろうかと心配にもなる。いや、初見だとスルーのときもあるんだけれど……。ちなみに、書いている側としては、教えてほしい人。書き手さんは、どうですか?」
そうしたら、二十四時間で千人以上の方々が四択に答えて下さいました!
こちらです。
七十五%以上の書き手さんが『教えてほしい』と思っている!
けれど、大切なのは『そっとしておいて』と思っている書き手さんもいらっしゃるということ!
やはり!
やはり、全員が『教えてほしい』と思っているわけではない!
私が伝えるときは『私の思い間違いかもしれないですが』『大好きな作品なのでお伝えしました』など伝え方を気をつけてはいるけれど、『全員が『教えてほしい』と思っているわけではない』と再認識しようと思えたことです。
このアンケートが残り数時間になったときに、回答が千を超えたのですが……私にはもうひとつ疑問が浮かび。
僭越ながら、もうひとつアンケートを足しました。
「書き手さんで『教えてほしい』方が多いようなので……。『そっとしておいて』以外の回答だと思った方へ。よろしければ、引き続きもうひとつ教えて下さるとうれしいです。実際に誤字、脱字などを作者様にお伝えしたことはありますか?」
そうしたら、二十四時間で五十人の方々が四択に答えて下さいました!
こちらです。
千人もの方が答えて下さったあとに、五十人だと少なく感じてしまいますが……いや、五十人も答えて下さったとか、私の呟きからすれば凄いことなのです。ありがたい。
結果を見て、ちょっと面白いなと思ったのは、『誤字脱字を教えてほしいと思っている書き手さん』のその約半数は『勇気がなくて伝えられない』を選んでいることでした。
私がこのアンケート結果を見て、伝えしたいことは『だから、もっと誤字脱字を伝えましょう!』ということではありません。
『誤字脱字を教えてもらったら、感謝しよう』という強要でもありません。
私は、多くの方が回答して下さったアンケート結果を見て、
「やはり誤字脱字を伝えるのは、とてもデリケートなことなんだな」
と思ったのです。
これは、ただ『私が思ったこと』なので、このアンケート結果をまた多くの方が見て下さったのなら。
感じること、思うことはもっと多くのことがあるのではないかな、と思い、このエッセイを書くことにしました。
答えはきっと、ひとつではないし。
でも、誰かの参考になるかもしれない。
そう思ったのです。
さて、せっかくこのサイトで投稿するエッセイなので、このアンケートをしてみて知ったことを、もうひとつ。
このサイトには『誤字脱字報告』という機能ができましたね。
……機能ができたのは知っていました。
けれど、使用したことも、通知がきたこともないので、どんな機能なのかと実際には知りませんでした。
詳細は『誤字報告について』のマニュアルに書いてあるのですが、この通知を受けた側は反映するかどうかも選べるそうですし、周囲に知られることもないようです。
ああ、とても便利な機能がこのサイトにはできたんだな……と知れたことも、このアンケートをしてみて良かったと思ったことです。
誤字脱字はしないことが一番なのかもしれませんが、人間のしていることです。
何度見直しをしても、見逃してしまうこともあると思います。……というか、あります! 人間なので。
長々と書きましたが、このエッセイが誰かの参考になったらうれしいです。
また、アンケートに答えて下さった方々に改めまして感謝を。
そして、ここまでお付き合い下さった、あなた!
ありがとうございました!