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詩の目次

「hide and seek」「雨」

作者: 冬野三月

文字数制限のため、二作まとめて投稿します。

「hide and seek」

誰にも見つからないように隠れて

誰かに見つけてもらいたい


君はどこ

僕はどこへ行った


宵闇が来て

誰もいなくなった

誰も僕も


途方にくれてみても

見つけてはもらえない


目をこらしてみても

僕はもういないし

誰も見つからない





「雨」

客のまばらな店内で 彼女が静かな怒りを表す

コーヒーの湯気が宙に溶けていく

彼女の言葉は僕にまで届かず ただ窓の外ばかり見ていた


小さな街を黒い雲が覆い尽くしている

窓をたたく雨粒がガラスを伝い降りていく


雨はさらに激しさを増していく

僕たちはいったいなんだったのか

彼女の声が遠く聞こえる

口にしてみたコーヒーはもう冷めていた

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