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第七話 幼馴染み

 近所のスーパーに到着した。

 いつも通っている激安店なのだ。惣菜も旨いから、時間がない時はここの惣菜を買って食べている。


「おっ、いつもより鳥が安いな……よし、明日は唐揚げにしよう」


 明日の献立を決めて俺はレジに向かう。

 レジのおばちゃんは俺には気づかない。まぁ、当然だろうな。


「お嬢ちゃん、料理作るの?」

「えぇ、一人暮らしなので」

「あぁ、一人暮らし? 偉いねぇ、頑張りなよ!」

「……ありがとうごさいます」


 ……何だか、心が暖かくなった。


 ーーー


 で、今は帰り道なのだが。

 ……後ろから視線を感じる。家に出てしばらくしてから。


「いるんだろ? ……出てきな」


 そういうと、出てきた人影は。


サキ……?」


 幼馴染みのアオイ サキだった。


「こんな時間に何のようだ?」

「あ、あなたこそ! ミナとどういった関係なの!」


 何か誤解してないか? 本人だよ? 知らないから当然といえば当然かもしれない反応だが。


「そのミナ本人だよ、サキ

「えっ? いや、ミナは男よ! あなたは女の子じゃない!」

「……ニュースでやってたろ? TS症候群。どうやら俺はそれが発症したらしい。今日の昼からこうだぜ?」

「う、嘘……」

「本当だぜ? とにかく、今日は直ぐに帰りな?」


 で、帰らそうとしたのだが。


 ーーー


「どうしてこうなった」

「しょうがないでしょ。女の子になってしまったのなら、女の子としての過ごし方を学んでもらうわよ、ミナ

「はぁ……」


 何故か幼馴染みの家で一緒に風呂に入ることになった。訳がわからん。


「はぁ、疲れた……」

「ちょっと!? 何で私の胸を背もたれにするのよ!?」

「別によくね?」

「よくない!!」


 柔らかい胸の感触を堪能するチャンスだったのに。

 ちなみに、風呂場では髪の洗いかたとか、体の洗いかたとかなどを教わった。女の子って大変なんだな、と教えてもらってる最中に痛感した。大変。

 ちなみに、生理についても教わった。女の子は痛かったり、苦しかったりするそうで。男とは真逆だな。血が出るから痛いのは当たり前かもしれないが。辛いことには違いない。俺もいつか体験することになるんだろうけど。やだなぁ……。


 ーーー


「今日は、何から何まで悪かったな」

「別にいいわよ、泊まっていったらいいのに。女物の服ないんでしょ? 着替えなら私の貸してあげるし」

「あー、そうだな。なら、明日、服とか買うの手伝ってくれるか?」

「いいわよ。全く、折角近くにいるんだから困ったときは助けを求めなさいよね」


そんなわけで、今日は泊まることになった。


次回までは日常パートです。

R15と残酷な表現アリの二つのタグが仕事してない気がした。まぁ、保険ということで。

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