表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/23

第十二話 祠

 私、ミナは現在、大変なことになっております。端的にいうと遭難してます。ヤバイ。思わず私って言ったり、ニュースのキャスターさんみたいな言い回しをしたりするくらいには。

 いや、本当にね? これは不味いのですよ、はい。どのくらい不味いかって、このまま出られずにゴブリンとかに会って無惨に死にそうで怖いんですよ、ええ。

 いやー困った。困ったよ、本当に。何回試しても祠に戻って来たんだけど。目印をわざわざ変えてメモしながら移動したのに戻って来たよ? 本当にヤバイんだよ。

 仕方ないんで、キャンプの準備してる。ほら、安全にログアウト出来るようにね? インしたら、死んでるとか笑えないよ、全く。

 で、あらかた準備出来たので、もう一度祠を調べる。とはいっても以前と得られることは全く変わらない。やることなすこと意味がないのはつらいなぁ……。

 今のところゴブリンとかは一切来てないから、ここはセーフティエリアかな? まぁ、もしものためにキャンプ場は作って、ログアウトするんだけどね。

 まぁ、そんな話をしてると出来上がったんだよ、キャンプ場。

 よし、ログアウトしよう。

 そう思ってメニューを開こうとすると違和感に気づいた。足下の違和感に。具体的にいうと……


「木の蔓?」


 どうしてテントの中なんか、に!?


「ちょっ、まっ……ええっ!?」


 ヤバイ、木の蔓に足をすくわれた、いや、これは……


「植物型の魔物か……?」


 そう思って辺りを見渡すも影が見えない。そして俺は、そのまま……。


「宙吊りにされて持っていかれるのかよ……おいおい、マジかよ」


 マジだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ