第十一話 迷いの森
少々遅れてしまいました……。
あらら、やってしまった。まさか迷子になってしまうとは。
さてさて、この状況をどうやって打破しよう?
とはいえ、とりあえずスキル振りを行うことにしようか。何があるか分からないし、もしかしたら、ここでの選択が今後の助けになるかもしれないからな。
ー結果ー
ミナ job:旅人 Lv.15
[体力]60
[筋力]17
[技術]32
[精神]32
[頭脳]17
[速度]150
[幸運]130
スキル SP:0
旅歩きLv.5 走法Lv.10 登山Lv.1 水泳Lv.1 操縦Lv.1 料理Lv.10 採取Lv.3 採掘Lv.1 釣りLv.1 サバイバルLv.8 救命Lv.5 言語Lv.3 隠密Lv.3 毒物処理Lv.1 鑑定Lv.8 暗視Lv.1 トラベル流格闘術Lv.13 魔眼Lv.10 軽業Lv.10
ーーー
まぁ、なんというか、あれだ。現実と同じように料理が出来るようになりたかったんだよ。うん。
最近のVRは五感を再現出来るようになったから、つい……ね?大体20年前は視覚だけだったんだったらしいからさ。
とりあえず置いといて、俺は探索を開始する。鬱蒼と繁った森の中だから何がいてもおかしくないんだよな……また、ゴブリンにあうとか嫌だよ?死んじゃうよ、連続できたら。
とりあえず近くの木に目印をつけておく。ぐるぐる回ることを防ぐためにもな。
……という風に対策はしたけどさ、今さ、より深いところにいるんだよ。何か祠があるし。何でだよ。特に俺の方向感覚の無さ。つらい。
さぁ、どうしたもんだか。祠を調べてみるか?怪しいし。
ということで、俺は祠を覗きこむ。中には何か女性のような像がある。女神か精霊か?恐らくそういった神聖な存在を奉る祠だと思う。だが、こんな違和感があるんだよ、この祠には。
理由は大きく分けて二つ。
一つ目は、こんな人がいない寂れたところに祠があるということだ。せめて、廃村らしきものの中か、すぐそばにあるだろうよ?
二つ目は、この祠がやけに綺麗であるということだ。試しに俺のスキル鑑定で調べたところ、これが造られたのは50年ほど前だと分かった。流石に経緯などについては分からなかったが。とはいえ、この祠が50年も前に造られたことが、問題なんだ。この祠は今でも手入れされているようなほど綺麗なんだ。誰かが定期的に、掃除してそうなほど。だが、ここは普通人がやってくることはない。それなのに綺麗なのだ。
ついでにこの祠から、微量の魔力が込められているとも、鑑定で分かったんだ。どんな魔力かは分からないが、もしかしたら人を近くに引き寄せる魔力なのかもしれないが。
さて、この祠がある理由はなんだ?この祠の中の女神か精霊の像は一体?




