-1- 魔術師にはワンドが必要不可欠らしいです!
-1- 新しい武器
「あ、そういえば蒼ちゃんって、この辺りの道、分かりますか?」
「ん?勿論分かるよ?
この近くには……ルックティエっていう街があるね。そこで装備を揃えようか?」
「え?私は装備、揃ってますよ?蒼ちゃんの装備ですか?」
「「……」」
な、なんと?!私と蒼ちゃんの間に沈黙が!空気が重いです!
「…鈴ちゃん、その服って装備なの?てっきりお洒落服とばかりに……。あ、でも武器はないよね?」
「そうですね…武器はないです」
「よし、ルックティエを目指そうか」
「はい!分かりました!」
と、その時、ガサガサ…という音が聴こえ、何かが燃えるような匂いがして……火の魔物……Lv.20?!
えっと、えっと……じゃあ、水の魔法で……!!!!
「<消滅せよ>」
「…ってなんで倒しちゃったんですか?!」
「あぁ、ごめんね鈴ちゃん。鈴ちゃんが怪我をしたら、と考えると…僕は軽く死ねる」
「えっ?!死なないでくださいね?!」
蒼ちゃんが倒してしまった、火の魔物が落としたお金を拾っていたら、突然そんな事を言った蒼ちゃん。どうしたのかな…熱、でしょうか?
「まあ…次からは私にくださいね!」
「うん、わかった」
*
そして約二時間後。私たちは蒼ちゃんが言っていたルックティエという街についた。勿論、ここに着くまでに何体か<モンスター>が出てきたので、私のレベルは上がっているのです!今はLv.15!やりました!!
そして、ルックティエに入り、武器屋の前です!
「蒼ちゃん、蒼ちゃん!私の武器はどうしましょうか?」
「うーん。どうやら鈴ちゃんは魔法が得意みたいだし、ワンドでいいんじゃないかな?はいこれお金。僕は何か食べ物を買ってくるね」
ガチャリ……!
わっ、重い………!!
「あっ、ありがとうございますっ!行ってらっしゃい蒼ちゃん!!」
さてさてワンドかぁ………どれにしようかなぁ………?
「お兄さん、どれがオススメですか?」
「ん?お嬢ちゃん可愛いね!!
オススメかい?オススメはなぁ~…このワンドだ!火、風、水、闇、光、全ての属性が使えるよ~」
「可愛い、ですか?そんな事はないですが…………。とりあえずありがとうございます?
えーと…せっかくオススメを教えていただいたので、そのワンドでお願いします!」
「5400キーだよ!」
「わっ……やっぱりお高いんですね…。
あ、これお金です!!」
「毎度アリ~っ!」
五属性全てが使えるワンド……とても良い買い物をしました!
あっ、因みにキーというのはお金の単位です!
ドンッ!!
「っ、いってーなぁ」
「アニキッ!大丈夫ッスか?!」
「…大丈夫じゃねーなぁ。…嬢ちゃん、慰謝料貰えるかぁ?」
「すっすみませんっ!お、お兄さん大丈夫ですか?
いしゃりょう?なんですかね、それ?」
「大丈夫じゃねーから慰謝料を嬢ちゃんから貰おうとしてるんだろうが!つうか慰謝料っつう言葉も知らねぇのかよ!!!」
「は、はい……すみません…」
ど、どうしましょう…?いしゃりょうってなんでしょうか……?ほ、本当にどうしましょう?私、猫だから人間の言葉はそんなに詳しくないですし…。
「ちょっとお前達、僕の鈴ちゃんをなんで泣かせてるの。死にたいか」
「そっ、蒼ちゃんっ?!」
って、私気付かないうちに泣いていたのですか……?
というか蒼ちゃん″死にたい″っていう言葉にハテナが付いてませんでしたね……どうしてでしょう?
「チッ!なんだコイツは!行くぞ!!」
「ハイッ!アニキッ!!」
嗚呼良かった…どこかに行ってくれて……蒼ちゃんは本当に凄いですね…。
「…大丈夫?鈴ちゃん?泣きやんで?
…(小声)あいつら次会ったら…殺す」
「大丈夫です、ありがとうございます。
あ、そういえば何を買ってきたんですか?」
「ん~?あぁ、パンと飲み物をね。このパン美味しいよ~」
「本当ですかっ?!」
「うん。さっ、鈴ちゃん。どこかに座って食べようか」
「はい!」
蒼ちゃんがとっても美味しいパンを買ってきた、と言った瞬間さっきの恐怖を忘れ、子供みたいにはしゃいでしまいました……恥ずかしいです。
「……へぇ、そのワンド五属性なんだ?」
「はい!少し高かったですが、良い物を買いましたよね!」
「うん、そうだね」
やはり、良い買い物をしたようです。
まあ、あまり売られていない、五属性のワンドをたった5400キーで買えたのですから~♪
本当は二人目の仲間をゲットするとこも入れたかったんですが、長くなりそうだったんでカットしました。