アンブリアメンテ 【選ばれたピアニスト】 13
本日はクリスマスイブなので、いつもより多めにアップしようと思います!!
メリークリスマス!!
[繭子]:「う~、後になればなるほど、本当に選ばれるのか不安になってくるなー」
[セフィル]:「分からなくはないが、それはないと思うぞ繭子。お前を選んだのは四季のピアノには違いないんだ。それらが選ばないなんてことはあり得ない」
[繭子]:「ホントかな? やっぱや~めた、とか言われたらワタシ立ち直れないよ」
[セフィル]:「ないから、安心しろ」
[繭子]:「ふー、ドキドキだよ」
[セフィル]:「うむ、大分日が暮れてきたな、少し急ぐか」
[吹雪]:「集まったほうがいいですよね?」
[セフィル]:「そうだな、私の周りに」
俺たちはわらわらと集った。
[セフィル]:「よし、では行くぞ」
……………………。
…………。
……。
[繭子]:「うー、緊張するよー」
[カホラ]:「大丈夫ですよ先生」
落ち着かないマユ姉を、先輩が宥めている。
[聖奈美]:「どっちが先生なのかしら」
[吹雪]:「そう思うのも無理ないな」
[聖奈美]:「あら、珍しく肯定するのね」
[吹雪]:「正論だからな」
[聖奈美]:「先生をかばうってことはしないのね」
[吹雪]:「どうしてする必要があるんだよ」
[聖奈美]:「ま、まあ、あなたがそう言うのならいいけどね、別に」
[吹雪]:「あれ? そういえばダルクはどうしたんだ? 一緒じゃないのか?」
[聖奈美]:「ああ、今日はお留守番してるわ。今頃家で昼寝でもしてるんじゃないかしら」
[吹雪]:「体調でも悪かったのか?」
[聖奈美]:「そういうのじゃないわ。ダルクから今日は行かないって言ったのよ。あの子なりの気遣いなんじゃないかしら」
[吹雪]:「なるほど。いい使い魔じゃないか」
[聖奈美]:「…………」
[吹雪]:「な、何だよ」
[聖奈美]:「あなた、ダルクのこととなると随分優しいのね」
[吹雪]:「ん、そんな風に見えるのか?」
[聖奈美]:「ええ、すごく。ダルクを否定してるところを見たことがないもの」
[吹雪]:「そりゃそうだろ、否定する理由がない」
[聖奈美]:「…………」
[吹雪]:「だ、だからその目はなんだよ」
[聖奈美]:「言っておくけど、ダルクはあげないからね」
[吹雪]:「んなことは分かってる。ダルクだってそう思ってるだろうよ」
[聖奈美]:「そ、そうかしら」
[吹雪]:「当たり前だろ。俺とお前って言ったら、真っ先にお前の元に行くさ」
ダルク自身も、杠のことを大事に思ってるようだし。
[吹雪]:「仲良くしろよ、あんないい使い魔、他にいないはずだ」
[聖奈美]:「あ、あなたに言われなくとも分かってるわよ」
相変わらず口調はキツいな……。
[舞羽]:「吹雪くん、杠さん、始まるみたいだよ」
[吹雪]:「お、そうか」
[聖奈美]:「…………」
[セフィル]:「よし、二人とも、さっきのようにするんだ」
[繭子]:「はーい」
[カホラ]:「はい」
二人は目を閉じ集中する。




