アンブリアメンテ 【選ばれたピアニスト】 3
[吹雪]:「俺のことはどうでもいいから。すいません、学園長」
[セフィル]:「うむ、でも、私も少々気になるな。大久保弟の名前は」
[吹雪]:「ええ~!?」
[セフィル]:「それなりに学園長生活は送ってきたが、吹雪という名前は耳にしたことがない。君が初めてだ」
[繭子]:「でしょ~? 学園長は分かってるね~」
[セフィル]:「繭子、弟のネーミングの由来は知らないのか?」
[繭子]:「うーん、正直聞いたことはないです~。でも、吹雪だから勇ましいってことなんじゃないのかなーって思います」
[セフィル]:「なるほど、まあそう考えるのが妥当だな」
[繭子]:「ふーちゃんにはこの名前が合ってると思いますよ、ワタシー」
[セフィル]:「だそうだ、モテモテだな、弟」
[吹雪]:「いや、違うと思いますけど……」
[セフィル]:「うむ、よく考えてみると、このメンバーには結構珍しい名前の者が多いな。須藤の名前も、私は初めてみるぞ」
[舞羽]:「そうですか?」
[セフィル]:「うん、舞羽か。ありそうでなかった名前だ」
[舞羽]:「そうですね、たまに、まいはじゃなくてまうって読まれちゃいますけど」
[セフィル]:「でも、素敵な名前じゃないか。須藤に似合っているぞ」
[舞羽]:「ありがとうございます」
[セフィル]:「杠は、漢字が少々難解だな。これでみなみと読ませるのだろう?」
[聖奈美]:「はい。聖と書いて「み」とは読みませんからね」
[セフィル]:「そうだな、でも、何か意味があって付けられたのだろう?」
[聖奈美]:「親の名前にも同じように聖の字が入っているので、それを受け継いだのだと思います」
[セフィル]:「なるほど、親の字を受け継いだわけか」
[聖奈美]:「はい、結構間違われるのでたまに、はぁってなりますね」
[セフィル]:「そうか、でも君にあったいい名前だと思うぞ? 似合っている」
[聖奈美]:「本当ですか? ありがとうございます」
[セフィル]:「うむ、自信を持ってもいいだろう」
[聖奈美]:「はい」
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