ブリランテ 【ディスティニーデイ】 5
[ダルク]:「ありがとね、オーケーしてくれて」
[吹雪]:「これくらいは別にいいさ。ダルクはいつも手伝ってるのか?」
[ダルク]:「早く帰る理由もないし、聖奈美は私のマスターだからね。マスターに使えることが私の存在意義だから」
[吹雪]:「そうか。偉いな、ダルクは」
[ダルク]:「そんなことないよ、これは使い魔共通の暗黙の了解だから」
暗黙の了解ね、使い魔の世界も大変なんだろうな。
[ダルク]:「じゃあ、準備室に行こう。私たちはこっちで作業だから」
[吹雪]:「ああ、分かった」
ガラガラガラ。
[吹雪]:「うわ……随分けぶたいな、ここ」
[ダルク]:「掃除する時間がないからね、生徒会室は掃除の範囲内だからいいけど、ここはそうじゃないから」
[吹雪]:「けほ、すごい埃だ。何か年代物のお宝でも出てきそうだ」
[ダルク]:「雰囲気はね、でもあるのは印刷資料ばっかりだよ」
俺たちは少し奥のほうに進んでいく。
[ダルク]:「ここかな、うん」
[吹雪]:「ここにあるのは?」
[ダルク]:「近年使用した学園を住みよくするための提案資料だね。昔の会長さんたちがどんな風にやってきたのかを参考にしながら決める場合もあるから、捨てずに取っておいてあるの」
[吹雪]:「ほお、それにしてもすごい量だな」
[ダルク]:「一週間に一回は会議やらミーティングがあるからね。増えちゃうのは必然、かな」
[吹雪]:「ふーん」
[ダルク]:「よいしょっと」
ダルクは上の棚からファイルを取り出して机に置いた。
[ダルク]:「とりあえずは整理だね。これを会議した日にち順に揃えてほしいんだ」
[吹雪]:「分かった。ん? でもきちんとファイリングされてるじゃないか」
[ダルク]:「ああ、見た目はね。でも、よく見るとどれもこれもバラバラだよ。ほら、これなんか半年もズレが生じてる」
[吹雪]:「あ、本当だ」
[ダルク]:「整理してる暇がないから、とりあえずファイルに入れてるだけで、順番なんてあったもんじゃないんだ」
[吹雪]:「じゃあ、俺たちの仕事はこれか」
[ダルク]:「うん、下に日にちが書いてあるから、古い順に重ねていってもらえる?」
[吹雪]:「了解だ。この上の棚全て、か?」
[ダルク]:「うん、そうだね。でも、二人なら早く終わるよ」
早速作業に取りかかろう。
[吹雪]:「ん、これは二ヶ月前、これは四ヶ月前、ん? ダルク、日にちが重なってるのがあるが、これはどうするんだ?」
[ダルク]:「あ、それは議題の頭文字が早いほうを上にして。そっちのほうが分かりやすいから」
[吹雪]:「オッケー」
ってことは、こっちが下だな。




