ブリランテ 【ディスティニーデイ】 4
[場所:生徒会室]
[祐喜]:「入るのは、初めてだよね?」
[吹雪]:「ああ、初体験だ」
[祐喜]:「ちょっと資料だらけで汚いけど、許してね」
[吹雪]:「ああ、問題ない」
それくらいの汚さ、マユ姉で慣れてるからな。
[祐喜]:「じゃあ、どうぞ」
[吹雪]:「お邪魔します」
ガラガラガラ。
中に入ると、真っ先に目に飛び込んできたのは。
[聖奈美]:「な!? 大久保?」
[吹雪]:「あ、杠、それにダルク」
[聖奈美]:「どうしてあなたがここに来てるのよ? ここは生徒会よ? あなたは無関係でしょう」
[吹雪]:「無関係だけどよ、暇だったから手伝いに来たんだ」
[聖奈美]:「ふーん」
[吹雪]:「お前は――ああ、生徒会長だったな」
[聖奈美]:「それはさすがに知ってるみたいね」
[吹雪]:「まあ、投票したしな」
[聖奈美]:「知ってるならいいわ。知ってなかったら氷魔法の刑に処すところだけど」
[吹雪]:「おっかねぇな、もっとスマートにいこうぜ」
[聖奈美]:「いいじゃないの、やらないんだし」
口調を柔らかくしてほしいんだけどな。
[聖奈美]:「祐喜が連れてきたの?」
[祐喜]:「うん、手伝ってって頼んだら、快くオーケーしてくれたんだ」
[聖奈美]:「そう。……」
[吹雪]:「な、何だよ?」
[聖奈美]:「別に、なかなか殊勝な心がけじゃない」
[吹雪]:「まあ、どうせなら役に立つほうがいいだろ」
[聖奈美]:「そうね、まあいいわ。手伝ってくれるんなら手伝ってもらいましょう。今日はあたしと祐喜とダルクだけだったから、人手は多い方が助かるわ。とりあえず、空いてる席に座りなさい」
[吹雪]:「お、おう」
俺は近くのイスに腰を下ろした。机の上にはたくさんの資料が高く積まれている。
[聖奈美]:「狭いってのは禁句よ? 片づけたくても片づけるスペースがないんだから」
[吹雪]:「いや、別に言う気はないって。この資料の数だけ、お前たちが働いてるってことだし」
[聖奈美]:「そうね。でも、学園にあんまり関係ない資料も混じってるわよ。生徒会と教師は嫌が応にも密接な関係があるから、教師が会議で使用した資料とかも混じってるかもしれないわ」
[吹雪]:「なるほど、何割くらいだ?」
[聖奈美]:「2、3割くらいかしら? 頻繁に会議やミーティングが開かれるから、数えたことないわ」
[吹雪]:「忙しいんだな、生徒会は」
[聖奈美]:「そりゃそうでしょ、学園を仕切ってるんだから。それ相応の準備は必須よ」
[吹雪]:「なるほど」
[聖奈美]:「じゃあ、作業始めましょう。ダルク、大久保に何をするか教えてあげて」
[ダルク]:「うん、分かった」
ふわふわとダルクは俺のほうに近づいてくる。




