グランディオーソ 【決戦!! マジックコロシアム】 27
[吹雪]:「しっかり職務を全うしてほしいもんだ」
[舞羽]:「大丈夫だよ、きっと。でも、十二月は忙しくなりそうだね」
[吹雪]:「まあ、大事な行事があるからな」
そう、ピアニストとハーモニクサーの選出。問題なく年を越すために、教師はいつも以上に周囲に気を配る必要がある。
[舞羽]:「誰が選ばれるのかな?」
[吹雪]:「ひょっとしたら、お前だったりして」
[舞羽]:「えー? それはない、絶対ないよー」
[吹雪]:「分かんないぞ? なんちゃってピアノ経験者だからな、舞羽は」
[舞羽]:「確かに少しやってたけど、だからって優遇されるわけじゃないし」
[吹雪]:「でもまあ、可能性はないわけじゃないだろ? 全校生徒及び教師に可能性があるんだ。その中にお前も入ってることに変わりはない」
[舞羽]:「なら、吹雪くんにだって可能性はあるじゃない」
[吹雪]:「いや、俺はないだろ」
[舞羽]:「ええ!? おかしくない? その返答」
[吹雪]:「俺にはピアノの才がないからな」
[舞羽]:「そんなの理由にならないじゃない」
[吹雪]:「いや、なる」
[舞羽]:「吹雪くん、言ってること矛盾してない?」
[吹雪]:「そんなことはない。でも、俺は有り得ない、どこがおかしいっていうんだ?」
[舞羽]:「有り得ないってことはないと思うんだけど」
[吹雪]:「まあまあ、納得しておけって。な?」
[舞羽]:「え、ええ? う、うん……」
[吹雪]:「うん、それでこそ舞羽だ」
[舞羽]:「その言いくるめ方が納得いかないよ……」
首を傾げる舞羽だが、まあ気にしないでいいだろう。
[吹雪]:「さ、早く家帰ろうぜ。俺もう腹減って」
[舞羽]:「そうだね、少し急ごっか」
[吹雪]:「優勝したから豪勢なんだよな? 今日の晩飯は」
[舞羽]:「うん、腕によりをかけて作るよ」
[吹雪]:「そりゃ楽しみだ」
今からすでに涎が出そうだ。




