グランディオーソ 【決戦!! マジックコロシアム】 22
[聖奈美]:「ふん、やっぱりもう魔力は残ってないんじゃないの?」
[吹雪]:「く……」
[聖奈美]:「避けるのも辛いのかしら? ふふ、いいわ、じわじわ追い詰めてあげる」
ブーストは解けたといっても、威力が大きいのは変わらない。直撃をしないように最新の注意を払いながら、俺は準備を進める。
[聖奈美]:「もう、しつこいわね。――アイシクルボム!」
よし、後少し――。
[聖奈美]:「喰らいなさい!」
[吹雪]:「何!? ――うぐっ!?」
直撃、はギリギリで避けたが、それによって起こる爆風までは避けられなかった。俺の体に切り傷がついていく。
[聖奈美]:「ふふ、どお? 大人しくあきらめたら?」
[吹雪]:「……ふ、ここからさ」
傷は負ってしまったが、準備は出来た。
[聖奈美]:「何よ、笑ってる余裕なんてあるの?」
杠がこちらににじり寄ってくる。――その瞬間。
ズガーン。
[聖奈美]:「きゃあっ!?」
杠の近くで、大きな爆発が起こった。すんでの所で交わしたようだが、動揺は隠し切れてない。
[聖奈美]:「今のは一体……まさか、あなた……」
[吹雪]:「ふ、俺が何もしないでいると思ったら大間違いさ」
[聖奈美]:「くそ……さっきのは演技だったのね」
俺が何をしたか。
俺は逃げる振りをしながら、爆弾を一帯にばら撒いておいたんだ。よく目をこらさなければ見えない大きさ、まして地面が荒れた今の状態ならさらに撹乱が利く。逃げながら詠唱するのは少々きつかったが、それでも不思議と集中力は続いていた。
奴の集中力を削るにはこれが最善の策だろう。
[聖奈美]:「くそ、あたしとしたことが……」
[吹雪]:「これで、互角以上に戦えるな」
[聖奈美]:「そ、そんなことないわよ。これくらいで、あなたと互角になんて――」
ズガーン。
[聖奈美]:「っ――!?」
強気ではあるが、少々不利になったのは確かだろう。よし、今のうちに攻撃を仕掛けるぞ。
[吹雪]:「――クロスフレイム!」
[聖奈美]:「く、この……」
足下に注意を払っているせいか、杠の動きは大幅に鈍ってきている。能力が上がっていない今が、奴を追い込む絶好のチャンスだ。
[吹雪]:「――バーニングエッジ!」
[聖奈美]:「ん、ふっ……」
ただ闇雲に攻撃をしているわけじゃない。炎の魔法を打っているのには理由がある。たとえ杠に命中しなくとも――。
ズガーン。
[聖奈美]:「きゃあっ!?」
地面にばら撒いた魔法爆弾の誘発を可能にする。




