表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソプラノ【完全版】  作者: バゴ・デュークオブマーマレード
56/300

グランディオーソ 【決戦!! マジックコロシアム】 17

……………………。

召集場所には、すでに杠の姿があった。俺を見つけるやいなや、鋭い視線を俺に向けてくる。

[聖奈美]:「来たわね、大久保吹雪」

[吹雪]:「来たぞ、約束通りに」

[聖奈美]:「ふん、途中でやられるかと思ったけど、まあ、ここまで来れたのは誉めてやるわ」

[吹雪]:「そりゃどうも」

[聖奈美]:「でも、次はそうは行かないわよ。次の対戦者はあたし、二連覇のためにも、この上は絶対に譲らないわ」

[吹雪]:「なら俺は、それを奪うつもりでやってやるよ」

[聖奈美]:「ふふ、あなたにできるかしらね」

[吹雪]:「勝負は、ゲタを履くまで分からないさ」

勝負前から、敵意剥き出しだな俺たち。ぶっちゃければ、こんな風にいがみ合うのは好きじゃないんだが。今ばっかりは仕方ないか。

[召集者]:「じゃあお二人とも、会場に入ってください」

[二人]:「はい」

俺たちはそれぞれの場所に向かった。

[実況者]:「――さあ、マジックコロシアムもいよいよクライマックスです。会場はたくさんの観客で溢れかえっております。この戦いに勝利したものが、歴代マジックコロシアム優勝者に名前が刻まれます。これから始まる激戦を制すのは果たしてどちらなのでしょうか? それでは、決勝に駒を進めた二名を紹介しましょう。左サイド、学園で噂になっていた杠の刺客、果たして、勢いそのままに去年のチャンピオンを破ることは可能なのか? 能力の高さは先の試合で立証済み、大久保吹雪選手です」

ものすごい歓声が周囲から上がりだした。さすがは決勝、こんな歓声を浴びたのは人生初めてだ。

[クラスメイト]:「フレー、フレー、ふ・ぶ・き。それ、フレ、フレ吹雪、フレ、フレ吹雪、ワー!」

[実況者]:「そして右サイド、去年の鮮やかな勝利はみなさんの心に焼き付いていることでしょう。一年生にして圧巻の試合を見せてくれた去年、今年も大いな期待がかかっています。二連覇なるか、前チャンピオン、杠聖奈美選手です」

一際大きな歓声がどっと上がった。だが、杠は涼しい顔をしている。もう、会場の空気には慣れているんだろう。威風堂々、そんな様子が目に見える。

[実況者]:「共に二年生の対決となります。噂の二人が、いよいよ合間見えます」

[繭子]:「ふーちゃーん、負けちゃダメよー」

[舞羽]:「吹雪くーん、頑張ってー」

[クラスメイト]:「いけー、杠ー、大久保を打ち負かせー!」

[女子生徒]:「聖奈美ちゃーん、今年も優勝を勝ち取ってー」

[実況者]:「会場のボルテージも一気に急上昇。二人の選手にたくさんの声援が飛んでいます」

杠、あいつはどんな魔法が得意なんだ? 以前の言い合いの時、氷系の魔法が得意と言っていたが……。杠に限って、それ一辺倒ってことはおそらくないだろう。得意なだけで、きっといろんな魔法が使えるはずだ。何と言っても去年のチャンピオン、実力は折り紙付きのはず。慎重にいったほうがいい、か?

[実況者]:「さあ、いよいよ試合が始まります」

[吹雪]:「…………」

[聖奈美]:「…………」

一瞬の沈黙が周囲を包む。

[実況者]:「決勝戦、レディー・ゴー!」

ついに戦いの火蓋が切って落とされた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ