グランディオーソ 【決戦!! マジックコロシアム】 5
[実況者]:「では三試合目いってみましょう! 島貫翔選手(二年)VS後藤鮎美選手(三年)です」
[翔]:「みなさーん、こんにちはー、島貫翔でーす! みんな、元気ですかー?」
[観客]:「…………」
[翔]:「あれ、みんな元気がないな。もう一回、こんにちはー!」
[観客]:「…………」
[翔]:「おっと、まだみんなにエンジンがかかってないようだな。分かった、オレの熱い戦いで、みんなにエンジンをかけてやるぜ!」
翔、そこはライブ会場とはわけが違うんだぞ。
[実況者]:「えー、対するは、後藤鮎美選手、今年でマジックコロシアムは三年連続の出場、今年最後、この舞台で大輪を咲かせることができるでしょうか」
[後藤]:「みなさん、よろしくお願いします」
[観客]:「わー!」
[翔]:「えー!? ちょっとちょっとー、みんなー、さっきと全然勝手が違うんじゃないのー?」
お前が出しゃばってるからだろうが。
[翔]:「くそーみんなオレの力を試してるんだな。よし分かった。オレの力、全て出し切ってやるぜ!」
それ以前に使える魔法がお前にはあるのか? そういえばさっき秘策があるとか何とか言ってたが。
[舞羽]:「吹雪くん、翔くん、大丈夫なの?」
[吹雪]:「どうだろうな、多分瞬殺だと思うが」
[舞羽]:「善戦、はちょっと無理かな?」
[吹雪]:「多分な」
どうやら、舞羽でもフォローは難しいようだ。
[舞羽]:「やりきっては欲しいね。せめて」
[吹雪]:「まあ、な」
秘策が秘策であれば、だが。
[翔]:「ふん、ふん、よし、体調も万全だ」
[吹雪]:「(不安だな……)」
[実況者]:「さあ、それではいってみましょう。三回戦、レディー・ゴー!」
試合開始の鐘が鳴った。
[後藤]:「行くわよ――エル・エルアス・グローリア、水の精よ、我に力を与えたまえ。スプラッシュ!」
[翔]:「うおお!? な、なんだ!?」
大地が激しく揺れだし、翔は体をよろつかせる。割れ目からは、勢いよく水柱があがり始めていた。




