グランディオーソ 【決戦!! マジックコロシアム】 4
[場所:教室]
ガラガラガラ。
[吹雪]:「ん? 舞羽か」
[舞羽]:「あ、吹雪くん」
どうやら俺と同じことを考えてた奴がいたらしい。
[吹雪]:「どうしたんだ? こんなところで」
[舞羽]:「下だと人がいて混んでるから、ここなら落ち着いてみられるかなーって思って」
[吹雪]:「なるほど、俺と同じだな」
[舞羽]:「あ、吹雪くんも?」
[吹雪]:「ああ、自分の出番まで、ここで観戦しようかと」
[舞羽]:「4回戦だったっけ?」
[吹雪]:「ああ、後、40分後くらいだな」
[舞羽]:「じゃあ、一緒に見よう」
[吹雪]:「ああ」
俺は舞羽の横に座った。
[吹雪]:「――お、すごいなあいつ。あれを相殺しやがった」
[舞羽]:「そうだね。あの二人、結構戦い慣れてるのかな」
[吹雪]:「かもな。特に小林のほうはさっきから戦いの主導権握ってるし……去年のコロシアムにも出場してたのかもな」
[舞羽]:「えーっと……」
舞羽はプログラムをペラペラと捲っている。
[吹雪]:「舞羽、それ買ったのか?」
[舞羽]:「えへへ、300円だったから。どんな人が出てるのか知りたかったし」
ペラペラ。
[舞羽]:「えっと、小林くんは……あ、ホントだ。去年のコロシアムにも出場してる。しかも去年はベスト4に入ってるよ。結構注目はされてるみたい」
[吹雪]:「じゃあ、実力者ではあるってことだな」
[舞羽]:「そうだね。杠さんが目立ってるから、それに隠れちゃってるだけで上位に食い込んでくる可能性は高いかも」
[吹雪]:「もし俺が勝ち続けることができれば、準決勝あたりでぶつかるってことだな」
[舞羽]:「そうだね、彼の戦い、見ておいたほうがいいかもしれないね」
[吹雪]:「よし、じゃあ二人で小林をサーチングだ」
[舞羽]:「了解」
……………………。
[吹雪]:「どうやら、得意魔法は炎系みたいだな。で、仲野ってほうは補助系の魔法でかき乱す戦い方が主な戦法のようだ」
[舞羽]:「そうだね、霧系の魔法を使ってたし、バリアも使ってたしね」
[吹雪]:「こりゃあ、どっちが勝ってもおかしくないな」
そして、マークしておいたほうがよさそうだ。
[実況者]:「おっと、小林選手の魔法が仲野選手のバリアを突き破って命中したー!」
[舞羽]:「あ、仲野くんが倒れちゃった」
[実況者]:「仲野選手立ち上がれるか? ――ダメです、立ち上がれません。試合終了、勝ったのは小林啓太、昨年の準決勝進出者としての実力を見せつけました!」
[吹雪]:「小林が勝ったか」
[舞羽]:「でも、すごいいい勝負だったね」
[吹雪]:「だな、カードが違っていたら、どっちも二回戦に進めてたかもな」
あんな奴らが出るのが、マジックコロシアムか。想像以上の戦いになりそうだ。
[舞羽]:「次は――あ」
[吹雪]:「どうした? 舞羽」
[舞羽]:「うん、次の三試合目に翔くんが出るみたい」
[吹雪]:「本当かよ」
[舞羽]:「相手は――後藤鮎美さん、三年生だね」
[吹雪]:「あいつ、本当に大丈夫なのかよ」
[舞羽]:「少しは張り合えるといいんだけどね」
俺たちの不安は募るばかりだ。




