アンダンテ 【吹雪の日常】 20
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[愛海]:「すっごい感動しちゃったよ」
[吹雪]:「俺もだ」
[舞羽]:「私もー」
俺たちは口を揃えてそう言った。
[吹雪]:「あれって、魔法で出したんですか?」
[カホラ]:「うん、そうよ。吹雪たちが作った投影の内側に、透明の膜を貼って、そこに頭の映像を映し出したのよ。機械に仕掛けをしたわけではないわ」
[吹雪]:「そうなんですか」
[舞羽]:「すっごい良いもの見せてもらって、感激です」
[カホラ]:「何を言ってるの、あなたたちが頑張ったからでしょ? 私は大したことはしてないわ」
[吹雪]:「ありがとうございます。これが、先輩の案ですか?」
[カホラ]:「そうね、じっくり見させてもらったけど、この機械にはもう治すようなところは見当たらなかったからね。だったら、機械じゃないところにこういった仕掛けを施したほうが効果的かなって思ったのよ。それが今の流れ星の映像。どうかしら?」
言われなくても、もうこれは――、
[吹雪]:「はい、使わせてもらいます」
[カホラ]:「気に入ってもらえた?」
[吹雪]:「そりゃもう、脱帽です。帽子は持ってないですけど」
[愛海]:「脱毛なら、いずれなるんじゃない? 大久保くん」
[吹雪]:「やかましい、まだ髪はたくさんあるわ!」
[カホラ]:「うふふ、ならよかったわ」
先輩のおかげで、政策方針が固まったな。
――その後は、4人で楽しくお茶を飲んでこの日の部活動は終わった。先輩は頼れる人だと改めて実感した俺たちだった。




