アンダンテ 【吹雪の日常】 16
[吹雪]:「使わない方向で何かないのか?」
[愛海]:「そうねー……うーん……」
腕組をして悩むこと数分。
[愛海]:「……ぐう」
[愛海]:「寝んなよ、おい!」
何て古典的なギャグを使うんだこいつは。
[愛海]:「はっ!? 何? どうしたの?」
[舞羽]:「……愛海、わざとやってるんじゃない?」
[愛海]:「そんなことないわよ、私はいつだって真面目よ」
[吹雪]:「じゃあ、何かいい案は出たのか?」
[愛海]:「……何にもー」
[吹雪]:「だと思ったよ」
[愛海]:「あ、アテにしてなかったようなものいいね? 大久保くん」
[吹雪]:「ストレートに言ってもいいか?」
[愛海]:「バッチこい」
[吹雪]:「現時点で、日野はただの頭打ちだ」
[愛海]:「ホントにストレートー!?」
[吹雪]:「「真面目にはどう頑張っても見えないし、途中で寝てみるし、考えてるようには俺たちの目には見えないんだ」
[愛海]:「そんなことないわよ、ちゃんと考えてるってばー」
[吹雪]:「じゃあ、もう少し俺たちの目にも分かるように真剣に悩んでくれ。アンダースタン?」
[愛海]:「オー、イエー」
[吹雪]:「はい、じゃあもう一回。熟考開始」
俺たちはもう一度考えてみる。
…………………。
[舞羽]:「なかなか、出てこないね」
[吹雪]:「だなー」
普通とは違うものを作るというのは、やはり骨がいるな。それが研究のおもしろいところでもあるんだが。
[舞羽]:「ここはやっぱり、先輩に頼るしかないかな?」
[吹雪]:「確かに、先輩の案は聞いてみたいよな」
[舞羽]:「愛海、今日先輩は?」
[愛海]:「来るって言ってたわよ? 多分もうそろそろじゃないかしら?」
[吹雪]:「なら、考えながら待つとしよう」
……………………。




