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モデラート 【放課後の過ごし方】 13
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[聖奈美]:「よし、今日はここまでにしましょう」
[吹雪]:「ふう」
[ダルク]:「終わったー」
肩の力をふっと抜く。
[ダルク]:「お疲れ、吹雪」
[吹雪]:「お疲れ、ダルク」
同じ仕事を担当していた者どうし、互いに労をねぎらう。
[聖奈美]:「うん、大分綺麗にまとまったわね」
俺たちの脇にはここ数時間で綴じ込んだ資料の山。
[聖奈美]:「まあ、上出来じゃない。誉めてあげるわ」
[吹雪]:「そりゃどうも」
[聖奈美]:「少し見ていたけど、随分手つきが滑らかだったわね。何かその手の仕事でもしていたの?」
[吹雪]:「いや、そんな仕事はしてないが。あれだと思う、俺の所属部での活動」
[聖奈美]:「ん、魔法研究部、だったかしら?」
[吹雪]:「そう。主に作品制作を活動としてるからそれがいい感じにこっちでも活かせたのかもしれない」
[聖奈美]:「ふーん。まあ、綴じ込みは誰でもできる簡単な作業でもあるんだけど」
[吹雪]:「それを言わないでくれよ……」
[聖奈美]:「だからこそ、差がつきやすくもある。もっと早くできるように頑張りなさい」
[吹雪]:「手厳しいな……」
というか、次もやらなければいけないのか? 俺は。
[聖奈美]:「さあ、下校時刻も近いわ。あたしたちも校舎を出ましょう」
放課後の出来事だった。




