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ソプラノ【完全版】  作者: バゴ・デュークオブマーマレード
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テヌート 【ハーモニクサーの鍛錬】 14

 [場所:学園長室]


[吹雪]:「泊まり込みですか?」

[セフィル]:「うん、そのほうが効率がいいのではないかと思ってな。どうだろう?」

[舞羽]:「そうですね」

[カホラ]:「それくらいしなくちゃ、やっぱりダメだと思うしね。いいんじゃないかな?」

[セフィル]:「よし、じゃあそういうことにしよう」

どうやら決定したようだ。

[セフィル]:「日にちは15日から。その日からは夜の練習も織り交ぜていくから、それぞれメモしておいてくれ」

[聖奈美]:「はい、分かりました」

学園長の提案は、より効率的な練習に望むために、学園を寝床にして行事の練習を計ろうというものだ。学園を拠点にすれば、普段は帰宅などで潰れてしまう時間が有効的に利用できる。また、同じ時間をみんなで過ごしていれば、お互いの意志疎通も取れる。特に俺なんかはみんなと親睦を深めるのも大事な役割、イヤでもピアニストのみんなのことが少しは分かるはずだ。むしろこの泊まり込み計画は俺のためにあるのかもしれないな。

[セフィル]:「泊まる部屋はこちら側で手配する。各自、その日が近づいてきたら準備をしておくように。あ、そうだ。夕食に関してなんだが、少し意見を聞かせてくれ。各自がそれぞれ勝手に済ませたいか? それともみんなで作ってそれを食べたいか?」

[舞羽]:「どっちがいいんだろう」

[繭子]:「みんなで分担するって何かいいなー。合宿してるみたいで楽しそうー」

[吹雪]:「実際合宿みたいなもんだろ」

[聖奈美]:「学園側としてはどっちのほうがいいんですか?」

[セフィル]:「一応、こちら側の提案だから、どっちがいいとしても援助金は出すつもりだ。だが、一人一人が違う食事をとるよりも、みんなで同じ料理を食べたほうが金の節約にはなるだろうな」

[カホラ]:「そっか、そうなるとあまり別々にっていうのはよろしくないわね」

[繭子]:「じゃあ、みんなで作ろうよ。舞ちゃんは料理得意だし」

[セフィル]:「お? そうなのか? 舞羽」

[舞羽]:「と、得意ってほどじゃないですけど、作ることはできます」

[セフィル]:「それは心強いな、一人得意な人間がいるだけで救いがあるってものだ」

[繭子]:「ね? だからみんなで作ろう。ね? ふーちゃん」

[吹雪]:「俺は別にいいが、他の奴らにも聞いておけよ」

[繭子]:「ねえ、どう? みんなー」

[カホラ]:「そうね、そっちのほうがもっと仲良くなれそうだし」

[聖奈美]:「学園の経済状況のためにも、そのほうがいいでしょうしいいんじゃないですか?」

[繭子]:「やったー」

[セフィル]:「じゃあ、みんなで、ということでいいのか?」

[吹雪]:「みたいですね」

みんなもうなずいている。

[セフィル]:「本音を言えば、こちら側としてもそのほうが助かった。感謝するよ」

[聖奈美]:「あ、それにあたって一つ提案があるんだけど、いいかしら?」

[カホラ]:「何? 聖奈美?」

[聖奈美]:「いくら半月って短い期間だとしても、ずっと須藤さんに料理をさせるっていうのは須藤さんに負担をかけることになるわ。だから、今日は誰が作る、みたいな当番制にするのがいいとあたしは思うんだけど」

[カホラ]:「うん、そうね。ずっと舞羽に作らせるっていうのは、ちょっと悪き気がするわね」

[舞羽]:「別に大丈夫ですよ? 私は」

[聖奈美]:「いえ、それじゃあ少々不公平だわ。ここは仕事を分けたほうがいい」

[舞羽]:「じゃ、じゃあこういうのはどうかな? 私は料理を担当するから、身の回りの家事をみんながやってくれるみたいな。ほら、家事って言っても料理だけじゃないでしょ? 洗濯とか買い出しとかもあるわけだし、それをみんなにやってもらえれば、バランス的には同じにならない?」

[聖奈美]:「まあ、確かにそうかもしれないけど、一番手間がかかるのは料理でしょう? 釣り合わない気がするのよね」

[カホラ]:「うーん、じゃあ、こういうのはどうかしら? この中で、自分はそれなりに料理できるって思う人は手を挙げてみて」

三人の手が上がった。


今年もあと少しで終わりですね。

読んで下さっている読者さん、本当にありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

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