アンダンテ 【吹雪の日常】 10
[祐喜]:「明日って言ってたよね? テストの結果が分かるのって?」
[吹雪]:「ああ、そう言ってたな」
[祐喜]:「吹雪はどうなんだい? いい成績が残せそうなの?」
[吹雪]:「んー、まあ、いつもどおりかな? キープできていればいいって感じだ」
[祐喜]:「舞羽ちゃんは?」
[舞羽]:「私は……前より上がってると嬉しいかな?」
[吹雪]:「勉強したもんな、3人で」
[祐喜]:「3人……あー、繭子先生か」
[吹雪]:「役立たずだったけどな」
[舞羽]:「あ、あはは、疲れてたんだよ、きっと」
[吹雪]:「舞羽、かばわなくていい。あれは誰がどう見ても役立たずだった」
[舞羽]:「う、うん……」
[祐喜]:「そんなにひどかったのかい? 繭子先生」
[吹雪]:「ああ、ひどいなんてもんじゃない。あれは、完全に俺たちの邪魔をしてた」
[祐喜]:「そうなの?」
[繭子]:「祐喜は考えられるか? 勉強してるっていうのに、横でハマってるアニメの話をするなんて」
[祐喜]:「ん、ん……」
[吹雪]:「集中して勉強やろうとしているのに、ゲーム一緒にやろうよと誘ってきたり」
[祐喜]:「……うん、それはちょっとね」
[吹雪]:「だろ? テストがない時ならまだしも、テスト期間中にそれってどうなのよ? 普通教師なら、勉強を促すのが当たり前だろ」
[祐喜]:「そうだね」
[吹雪]:「だから、あの時ばかりは説教したね。邪魔しないでくれと」
[舞羽]:「吹雪くん、すっごいチョップしてたもんね」
[吹雪]:「チビ介のしつけにはあれが一番効果的だからな。それに、あれをしなかったら自室に退却してくれなかっただろうよ」
[舞羽]:「そうかもしれないね」
[祐喜]:「大変だったんだね、二人とも」
[吹雪]:「ああ、祐喜はどうなんだ?」
[祐喜]:「僕? 僕も……そうだね、前と同じくらいだと嬉しいかな」
[吹雪]:「そうか、お前ならきっと大丈夫だろ」
[祐喜]:「あはは、そうかな?」
[舞羽]:「祐喜くんは頭がいいから。私も大丈夫だと思うよ」
[祐喜]:「ありがとう舞羽ちゃん。うん、頑張るよ、何を頑張ればいいのか分からないけど」
[吹雪]:「終わっちまってるもんな」
[祐喜]:「だね」
顔を合わせて笑いあった。




