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2日目 主夫は平和

トレードなどは現実とはフィットしていませんのであしからず。



 朝のラッシュを終えてのんびり過ごしている11時頃。サスペンスは3時以降しかやってないのでとりあえず何かを点けておく。ちょうどこの時間だと…ごごおびがやっていたはずだ。そうと決まればチャンネルを変えよう。俺はすぐにチャンネルを変えると自室のノートPCを取りに行く。


 自室からPCをとってくると早速起動。パスワードはWATASINODANNA…このパスワードの発案者は当然のごとく我が妻涼子である。ついでにこのPCを買ってきたのも彼女。ある日いきなり



「私のお小遣いで貴方のPC買っちゃった!!」



と言ってみたことのないロゴのあるPCを買って帰ってきた。妻曰く、エイドリアンゲームとかなんとか。なんでもゲームやゲーム開発用に設計されたべらぼうな性能を持つやつらしい。俺としてはありがたいのだが妻が自分のお小遣いから買ってきたと聞き嬉しさよりも心苦しさを感じたのはいい思い出。さらにインターネットでこれの値段を見て白目をむいたのも良い思い出。翌日モシュラン5つ星のレストランを速攻で予約。当然自腹だ。そして妻が欲しがっていたダラックマ人形を買いスタンバったのも良い思い出。結果妻は泣き出し笑顔を浮かべてくれた。帰宅後の夜は類に見ないほど激しく求められた。身体を。さすがにあれは死ぬかと思った。何やら花畑も見えたし。


 ついでに妻の言うお小遣いとは別に俺が決めたわけではない。むしろそんなもの作る気すらなかった。が、ある日



「家を預かっているのは貴方なんだからこれは当然!」



と自分から言い出してきたのだ。俺は当然反論。仕事で稼いできてるのは君なのだからお小遣いなんてものはいらないじゃないか。そう言い返したのだ。しかしそこは妻決めたら突っ走る。まるで猪。



「もう決めたこと!! 異論は認めんぞ!!!」



という一撃の言葉の元、俺はしぶしぶそれを承諾。妻のお小遣いは月8万とした。だがそれでは妻が欲しいものが買えないと思いGTという為替のトレードで手堅く稼いで密かに妻の財布に忍ばせているのは秘密だ。これくらいはさせてくれ。


閑話休題。


 PCを起動後、早速日課のGXを開く。同時にNT5も起動。本日の流れは……む、円ドルが少し悲惨なことになっているな。皆さんの予想というサイトを開き投資者の声を確認。結果、俺の予想通り大半が円安が進むと予想。

 だが様々なツールの状態を見ても円高に走る気がする……ここは円高で購入か。俺は早速購入をして、決済を待つ。

















 結果、いつも通り勝利。途中1回だけ予想を外し、切って回避したものの、後からはいつも通り勝ち進み、本日の勝ち金は15万となった。これでまた家計が潤う。





















 12時半、そろそろお昼ご飯だ。俺はPCをスリープにすると食事の準備をする……かなぁと思ったが気分的にポテトだったので、モクドナルドに行くことにした。財布財布……。


















午後1時半。食事を終え、再度PCを開く。パスを入力してホーム画面。テレビの司会者の声をBGMに動画サイトを開き動物系のものを見ることにした。ふむ……リスも良いがハムスターも良い。ああ、洗濯物を入れねば。










 午後6時


そろそろ時間だ。夕飯の準備をしなければ。冷蔵庫の中を確認。ジャガイモにニンジンんレタスにトマト。後は豚肉に手作りチャーシュー。ほかにも一杯。今日の献立は無難にサラダと生野菜、からの豚の照り焼きでいいだろう。では始めよう。白飯はあるからよし。



















午後6時58分。


準備はできた。しばしの待機。動画の続きを見よう。












午後7時。


涼子が帰ってきた。今日も良いタイミングだ。



「ただいま~~! 今日も一日頑張ったよ!」



涼子は大人な美人の見た目に反して少し幼い部分がある。今も俺の首に子供みたいにぶら下がりながら可愛らしく笑っている。そんな涼子に対し、俺が言う言葉は一つ



「お帰り、お疲れさま」



これだ。やはりこの言葉に尽きる。そしてこれを言えば綺麗に終わるのが我が高橋家のクオリティ……とはいかないのがクオリティである。せっかくの和みのムードも



「そこはご飯にする? それともお風呂? または、わ・tむぎゅ」


「風呂は沸いていない。飯はできてる。スーツを脱いでリビングにおいで」


「あぁん、つれないよ司~」



 ぶち壊しである。そのくせ会社では超エリートと言われてるんだから人間て凄いと思う。とりあえず涼子を彼女の部屋に放り込み、ご飯を並べる。


 少しすると涼子が部屋から出てきた。が、出てきた姿に問題がある。下着姿だ。黒い。何がとは言わん。



「たまには開放的なh」



最後まで行かずに叩き返す。







 結局彼女はラフな短パンにタンクトップという少し目のやり場の困る残念なかっこで出てきたがまあ服を着ているのでよし。それに地味に目の保養にもなるし。

 


 食事中の会話は会社やゲーム、プライベートなど、様々なものがある。今日は…



「でさ~、相手方がさぁ、その値段だと我が社が赤字になるとか言うから一から説明しなおして……」



先方の愚痴のようだ……

















午後9時


 洗い物を済ませ、風呂の用意もできて今はのんびりタイム。ソファに座る俺と涼子。俺は楽に座り、涼子は笑みを浮かべながら俺にもたれかかる。本人曰く、こののんびりタイムは至高、だそうだ。俺もそれは同意する。















午後9時半


風呂のお湯が溜まり、涼子が先に入る。が、俺も連行されてしまった。逃げきれんかった……



「毎度毎度逃げれるなんて思わないことね」


「普通の夫婦はここまでしない」


「なら私らは普通以上に愛し合ってるのよ。おk?」


「…Okだ」



どうせNOといっても無駄なのだ。ならば入るのみ。ああ仏様、我が家の夫婦生活は果たして世間一般から見て普通なのでしょうか。今度主夫の会の面子にも聞かねば。







午後10時。


 精神的にげっそりな俺と反対にキラッキラな涼子。やはり風呂を一緒に入るのはいかん。あれは地獄だ。いや天国だが地獄だというのが正しいか。まあいい。


 少しボロボロな俺はそそくさと涼子にお休みのキスをすると自室に逃げ込み、ベッドにダイブする。

やはり布団こそ我がサンクチュアリ。聖域だ。トラネコの巨大冒険というゲームの聖域の雑誌というアイテムがあるが、あのアイテムもこんな感じなのだろうか…まあいい。明日に備えて寝よう。



「そうはいかないのが私達」


「……」



やはり、聖域とは名ばかりだった………スケスケの何かを着た我が妻はアダルティな下着と表情で接近すると俺めがけてダイブ。結論……




























激しい夜だった………


















「愛が溢れた結果だよ」


「少し収納スペースを開けようか、涼子。嬉しいがもたん」






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