表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/31

プロローグ

初投稿です。至らない点も多くあると思いますがよろしくおねがいします。

あの日俺は十数年の短い人生に終止符を打った。

別に大してドラマチックな出来事があったわけでもない。

何かに必死になることもなく、偉業を成し遂げたこともなかった。

たぶん多くの人にとって俺の死なんてちっぽけな出来事に過ぎない。


誰かが泣いてくれるかもしれない。

誰かがだからなんだと笑うかもしれない。

俺も生きてたころならきっと同じことをしたはずだ。

この世界ではあまりにたくさんの事件が起きていてその一つ一つに心を痛めている暇はない。

しかもそれが有名人ならいざ知らず凡人の小さな死だったとしたら。

適当に理由をつけて片付けるのは簡単でそれがあまりにも当然のことだと納得してしまう。


でも確かに死ぬまで俺はなんでもない日常をなんでもないように過ごしてきたのだった。

本当なら何かを残せたのかもしれない。生きた証とでもいうべき何かを。


だが俺には驚くほど何もなかった。

これが自分の人生だったのかと気がつきそっと瞼を閉じる。

もう終わってしまう。ありふれた幸せ、平穏な日常。

振り返ればその一つ一つがもうないのだと実感して心に一抹の寂しさが残る。

さようならと親しい者への別れを告げることなく意識は闇の底へと落ちていく。

これが俺の一生とやらだった。普通のありきたりの一人の男としての命。

ヒーローなんかになれないただの人間として。


そう思っていたはずなのに――


この異世界にたどり着いて俺を取り巻く全てが変わってしまったのだった。

まだ本編始まっていません…すみません。

次回から一応コメディの予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ