思い出の森
リス君は、自分の住む山でたくさん大好きなどんぐりを拾いました。
このリス君も他のリスさん同様
「食べきれない分は、今度だべるんだ」とお家の近くに埋めます。
リス君は毎日毎日たくさんどんぐりを拾っていました。
たくさん拾いすぎていつも食べきれません。
だからたくさんたくさん自分のお家の近くに、たまにお散歩先にも埋めました。
ある日、リス君は少しだけ遠くに住む妹リスさんに会いに行くことに。
甥っ子リスくんが生まれたと聞いたからです。
お土産は妹リスさんも大好きなどんぐりに決めました。
「ずっと、どんぐり集めすぎちゃってたからあんまり落ちてないや」
困ったリス君。
ふと思い出します。
「そうだ、お家の近くにたくさん埋めたんだ」
ここだったかな、違うな。
じゃあ、あっちかな。あれ、ここでもない。
困ったな。どんぐり見つけられないよ。
しょんぼりとしたリス君。
それでも甥っ子リスくんにも、頑張って産んでくれた妹リスさんにも会いたかったんです。
「ごめんね、お土産ないんだ。
お家の近くに埋めていたどんぐり、持ってこようとしたんだけど」
妹リスさんに素直に伝えたリス君。
「気にしないでよ、そんなこと。それよりお兄ちゃんの甥っ子に会っていって」
優しく迎えて貰ったリス君。
甥っ子リスくんを含めた3匹で楽しいひと時を過ごしました。
「じゃあ、そろそろボクおうちに帰るね」
そう2匹に告げて、来た道をテクテクテク。
その日から、少し時間が過ぎ甥っ子リスくんは大人になりました。
「あ、叔父さんのお家の近くにどんぐりの森がある」




