「サメつりで勝負1」
GiftStone(Type Non-Fake)を入手する方法として、サメつりを選んだミスターの戦略は正しいのだろうか?今後の展開が気になる今回のお話。続きからどうぞ。
「サメつりで勝負1」
ミスターが確認する。特等は 500万円のギルドストーンタイプNF。そして一等は1000万円の同商品。二等が 300万円の同商品。三等が 100万円の同商品となっている。あとの景品は、基本的に我々が不必要なものである。焼きとうもろこしも食べ終わりかけの頃に、ふと疑問に思う。景品表示法って確か10万円が最高だったはずで。協賛とかあっても、30万円が限界だったと思うんですが?なぜこんな金額で景品が出せるんだろうか?ギフタルト協会の皆さん、何か間違ってませんか?それとも、まさかこの状態から力わざでオープン景品の形を無理やり実現させるとかではないですよね?などと思っていると、いつの間にか私の様子を見て疑問に思っていることを察したミスターは、「新君、考えすぎだよ。この店はギフタルト専用のお店で一般人は入れないようになっているんです。それにお金を払わなければいけないけれど協会の福利厚生の一環でもあるんだ。だから、リフレッシュできるようにお祭りの形式をとっている部分もあるんだよ。」と言い終わるとミスターは何かに気づいて非常に苦い顔をした。
「そういうことか。」とポツリとつぶやいて、サメつりの料金表をよく読んでいなかったことに気づいた。『料金表のサメつり一回1,000円。その下に結構小さめな文字で 2回目以降は、料金が倍々の額となります。』との但し書きがあった。そのことからミスターは軍資金のこともあったのだろうと思うが、かなり動揺している様子である。しかし、新は、そんな心配することではないと考えていた。なぜなら一度サメつりをして退店。そして暫くしてから、またサメつりをすればよいだけのことであり、再度サメつりをすれば、それはもう一回目と同じになるだろうと確信していた。だが、それをミスターに伝えようとしたのと同じタイミングで、ミスターは、「顔認証か!なかなか手強いな。」と呟いた。新の考えていた但し書きの対抗策は脆くも崩れ去ったのである。
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