「始動」
◇Giftart◇
それは、ギフトの使用を許可されし者、
ギフトに興味を抱いていた主人公が、
ギフトをどう扱うかが見どころ。
主人公たちの物語に注目のアットホームシリアスコメディ。
「始動」
なあ、なんでいつもここなんだよ!もっと他にないのかよ?チームの居場所がオイラのマンションだなんて格好つかなさすぎるだろっ。どっか事務所とか借りようぜ。なぁ、ショコラはどう思う?って、あ、それ、楽しみにとっておいたMYアイス!Oh my gosh!ショコラはアイスを食べていた。この冷凍庫はいつもアイスがたっぷりあるから、ここでも、問題ないということらしい。いやホントに、本当にさ、言っとくけれどね、それぜーんぶ兄ちゃんのアイスやから。まあ、とは言えショコラちんに欲しいと言われれば、あげるし、ここにないなら買ってきてあげるよという新の気持ちは1000%だった。
ミスターが2人の方を見て、「ちょっと悪いけどこっちに来てくれないかい?お2人に今後の事で、話しておかなければならないことがあります。私たちが極秘任務活動をするにあたって必要な物といえば、何かということを考えるとですね。」とここからが本題なんですと言わんばかりにホワイトボードを奥の部屋から引っ張り出してきて、何かの図を書き始めた。なるほど、自分と同じ姿形をしたギフトを作ればよいのかな?とどういう理由でそれを作らないといけないかは理解できなかったけれど、その答えはミスターが用意してくれた。「極秘任務ということは、任務を行っている最中、私たちは存在してはいけないんだ。だから身代わりを立てる。つまり我々が誰にも任務に行っていると知られてはいけないんだ。」新は何となくは理解できたがあと一歩が理解できないでいた。「それで具体的にどうすればよいのですか?」チームリーダーであるミスターに問いかけた。すると彼は、「ギフト自体の作成は将子さんがしか適任者はいないと思います。ですができれば素材をGiftStone(Type Non-Fake)にしたいと思っているので少々手間がかかるかもしれません、なんせ入手困難な素材ですからね。」と言っているが、表情は明るく、なんか簡単に集めれる自信があるように思えた。