「Checkmate結成1」
あれから三か月。今度はどんな展開が待ち受けているだろうか!そこには、意外な展開が・・・
ギフトに興味を抱いていた主人公が、
ギフタルトのライセンスを取得し、ギフトをどう扱うかが見どころ。
主人公たちの物語に注目のアットホームシリアスコメディ。
「Checkmate結成1」
━━━━ Giftart資格の臨時認定試験から3か月を過ぎたある日のこと。
淡いピンクのシャツに、ブラウンのオーバーオール。紺色のキャップを被った服装で、ある元訓練生の女生徒が、人探しをしていた。世の中、探している時には、なかなか見つかりにくいものである。
(それにしても、この時間に例の喫茶店にいないとなると探すの難しいよね。位置情報もオフになってるし、どうしようかなー。あっ!もしかしてあそこかな?でっかい飛行機の見える土手。ここからそんなに離れていないよね。
よし!マジカルキューブ、セット!&Come on!と言いながら黄色の面に触れ、便利なものが出るといいなー。とお願いした。すると、シティサイクル調のとてもかわいらしい自転車が出てきた。
新は飛行機を見ながら、最近の訓練のことを色々と思い出していた。そして、飛行機が飛ばない時間を見計らって、「やっぱり、ここに居られましたか、兄上様。」とやっと見つけたので、彼女のテンションが上がっている。新は、自分を探していたのかな?と思いつつ、「おう、ショコラちん、久しぶり!こんなところまで訪ねてくるなんて、どうかしたのかい?悩み事あるんだったら兄ちゃんが相談に乗るよ!」と言うと、「小さい頃、私が泣てたり、落ち込んだりしたときは、でっかい飛行機が見えるところがあるから見にこうって言って、お兄ちゃんはいつもこの土手まで、私を連れて来てくれたよね。ねぇ、お兄ちゃんは覚えてる?」としみじみ話した。あららら。兄ちゃんは、悩み事絶賛受付中なのに、なぜ完全スルーなのさ!って思ったけれど、兄らしく、兄らしくと自分に言い聞かせて「お、おう。そんなこともあったっけかなー。」とぼけるフリをして答えた。
しばらく2人で飛行機を眺めていたが、いけないいけないとショコラが急に大事なことを思い出して、持ってきた手紙を新に渡した。「ミスターからだね、ふむ、この手紙は兄妹宛になっているね。」といって手紙を見た。難しい文字で書いてあって読みにくいけれど、書いてあったことをまとめると、ミスターに特務機関より極秘任務が発令された様子。3人でチームを組むから、よろしくってことらしい。
チームの名前は? 『Checkmate』というらしい。
新着情報①マジカルキューブ:
ショコラの愛用のGift 正方形の面のそれぞれの色に対応した色のカテゴリーのギフトが出てくる。自分が求めたGiftの性能を上げるために、あえて抽選方式を採用している。色については赤・青・黄・緑・白・黒の6色、カテゴリーの入れ替えは可能で、現在分かっているのが黄色は乗り物、移動手段などの位置情報が変更になる系。白色は医療、美容などで自分自身や他人を変化させる系が現在判明している。
新着情報②特務機関:
=Giftart協会の2代目会長が極秘で設立した組織、現在Giftを悪用するGiftartを取締まるのが、主な仕事になる。その際、武力を介しての職務遂行は基本的に禁止事項とされている。
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