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十年続く愛犬の散歩

 飼い犬のションが散歩中に小便をした。私はその様子をじっと見守る。 ションの由来は、散歩中によく小便をするからだ。私がボケてそう名付けたら、両親が反対しなかったためションに決まった。

 今年で私は高校二年生。ションは私が小学二年生の時にうちに来たので、十年間も私とションは二人で散歩していた。

 家に来た時は一歳だったションは十一歳になっていた。人間で言ったら、十六歳から六十八歳も成長していることになる。

 小さい時はよくションに振り回されていた。しかし、今のションはゆったりと歩いているため振り回されることはない。昔は両手で持たないといけなかった手綱は片手でも大丈夫なようになった。私の力が強くなったのか、ションの力が弱くなったのかはわからない。多分両方だ。

 ションと過ごせるのも残りわずか。彼の老けた後ろ姿を見て、悲しい気持ちになりながらも私たちは一緒に歩み続けた。

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