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宝石の洞窟(5/5)
満天の青空に輝く太陽の光を受けながら、俺は草原で心地よく寝転んでいた。数時間もの長い間、暗く狭い洞窟を彷徨い歩いていたので、広大で光り輝く外の世界に身を置きたかったのだ。突然、「ルーク!」と呼ぶ声が聞こえた。見ると金髪の少女が俺の元へと手を振ってやってきた。
「セシア、どうしたんだ?」「早くルークに会いたくって来ちゃった」
セシアは微笑むと俺の横に腰を下ろす。それから二人で空を見上げた。
「それにしてもよく洞窟の怪物たちを倒せたね」「親父が洞窟の記録を残してくれてたんだ。彼らには弱点があり、それは神話に則ってるらしい」
ミノタウロスには生贄、ハヌマーンには果物、ケルベロスには蜂蜜のお菓子に良質な音楽。世界を司るアクバーラには強い意志が必要だった。
「そうだったんだね。私のために頑張ってくれてありがとう」
太陽の光に照らされた彼女は元気な笑みを浮かべて俺を見る。それが彼女が不治の病から回復した証なのだと俺は安堵し、静かに眠りについた。




