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猫になりたがった人間

 私は絨毯の上で寝転びながら、同じく絨毯の上で眠り続ける猫を見続けていた。家に来て十年。すっかり慣れ親しんだのか体を伸ばしてぐっすりと心地良さそうに眠っていた。猫は見ていて癒される。

「私も飼い猫になりたいな」

 飼い猫になれば、好きな時に好きな時間寝られて、お腹が空いたらすぐに食べることができて、たまにボールで遊ぶ。仕事も勉強もしなくていい。なんていい生活だろうか。

 ボソッと言った言葉にソファでくつろいでいた姉が鼻で笑う。

「あんた正気? 猫って確か睡眠時間が十二時間から十六時間くらい必要よ。幼少期と高齢期なんて二十時間。人生の六分の五を睡眠に捧げる生活なんてしたいと思う?」

 姉の言葉を受けて、私は今一度猫を見る。ぐっすり眠る猫。

「やっぱり飼い猫になるのやめた。猫は見ているのが一番良いや」

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