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神話をなぞって

 俺は街中を力一杯走った。

 妹が家出をしたきり、いつになっても帰ってこないのだ。

 きっかけは俺との喧嘩だ。俺は本当にしょうもないやつだ。妹の俺に対する騒音注意から口喧嘩に発展し、彼女のことを悪く言ってしまった。

「あいつ、どこに行ったんだ?」

 走り回り、体力を使い果たしたため一時休憩をする。神社入り口付近の石垣に背中をかけた。騒音という単語が脳裏にあるためか、今日の神社はやけに騒がしい。見ると鳥居で無数の鳥が力強く鳴いていた。

「まさか」と俺は鳥たちの鳴き声であることを思い出し、鳥居を潜って、神社へと入っていった。昔、鳥居の由来について本で読んだことがある。日本の神話が関係しているらしい。やはり俺の勘は正しかった。奥に進むと妹が涙を浮かべて座り込んでいた。俺は彼女に手を差し出した。

「ごめんな……帰ろう」

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