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達成の代償

「何やってるんだ?」

 帰宅してリビングに入ると、妹が部屋の壁にもたれかかっていた。彼女の前にはスマホスタンドが置かれ、制服を着たまま膝を抱えたポーズをとっている。下着が見えそうで見えないギリギリのラインだ。

「お帰りなさい。今、動画撮ってるの。こういうポーズするとインサイトがめちゃくちゃ増えるんだよね」

 どうやら妹は良くない方向に走ってしまっているようだ。兄としてここはガツンと言ってやらないと。妹の未来のためにも。

「そう言うのは良くないぞ。視聴者はな、お前のその姿を見て疾しいことを考えるんだ。もしかすると本当は下着を履いていないんじゃないのかと必死に目を凝らして、卑猥な目でお前を見るんだぞ」

「えっ! 兄貴ってそういう目で見てるの? うわぁ、ひくわー!」

 結局、妹は撮るのをやめた。同時に俺との意思疎通を取るのもやめた。


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