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思いもよらぬところから

 真夏の真昼間。太陽の日差しが露出した肌に強く突き刺さる。

「兄さん、疲れた〜。なんで私まで一緒に付いてかなきゃいけないの〜」

 母親に買い物を頼まれて、自宅から徒歩十分ほどのスーパーまで歩いている途中、後ろを歩く妹が叫び声をあげる。インドアの彼女にとって真夏の太陽は天敵だった。いつも以上に愚痴は止まらない。

「そんなに買うもんないでしょ。兄さん一人で事足りるっつうのに。お母さんめ。残った金でお菓子買いまくってやる」

 悪戯が可愛いいなと思いつつ、ノソノソ歩く妹を見ながら立ち止まる。

「疲れた〜。家に帰ってシャワー浴びたい〜!」

 刹那、彼女の頭上から小粒の水が大量に流れてきた。花にやった水が柵を越えて道端に流れてきたようだ。庭にいた女性が「ごめんなさい!」と叫ぶ。びしょ濡れになった妹を見て、俺は堪えきれず笑みを溢した。

「良かったな。家に帰らなくてもシャワー浴びれたじゃないか」

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